■マツダCX-60 XD Lパッケージ・2WD(422万4000円/6速AT)
CX-60が搭載するクリーンディーゼルターボは設計が新しい。直列6気筒3.3Lで、マイルドハイブリッドを装着しないノーマルタイプでも、最高出力は231馬力(4000~4200回転)、最大トルクは51kg-m(1500~3000回転)に達する。
ディーゼルエンジンらしく実用回転域の駆動力に余裕があり、1400回転付近からは過給効果も感じられて滑らかに加速する。2000~3000回転付近の駆動力は、ガソリンエンジンに当てはめると4.5Lに相当する。
高回転域の吹き上がりも活発で、走行状態によってはATが4800回転でシフトアップを行う。ディーゼルエンジンであることをほとんど意識させない。6気筒らしく加速が滑らかで、独特の楽しい運転感覚を備えている。
XD Lパッケージ 2WDのWLTCモード燃費は19.8km/Lだから、軽油価格が160円/Lとすれば、1km当たりの走行コストは8.1円だ。
ハリアーハイブリッド 2WDのWLTCモード燃費は22.3km/Lだから、レギュラーガソリン価格が180円/Lとすれば、1km当たりの走行コストは8.1円でほぼ等しい。そうなると実用回転域の駆動力が高く、6気筒を搭載するCX-60が魅力的ともいえる。
またハリアーハイブリッド・G・2WDの価格は411万9000円、CX-60・XD・Lパッケージ・2WDは422万4000円だから、価格もほぼ吊り合っていて、CX-60の買い得度も注目される。
■トヨタランドクルーザー・ディーゼル ZX 4WD(760万円/10速AT)
ランドクルーザーのV型6気筒3.3Lクリーンディーゼルツインターボは動力性能が高い。最高出力は309馬力(4000回転)、最大トルクは71.4kg-m(1600~2600回転)に達する。
凄いと思わせるのは、1500回転以下から駆動力が沸き上がるように高まることだ。アイドリングを少し超える1100回転前後から、力強い加速を開始する。3000回転付近からは、速度の上昇が一層活発になる。つまり発進直後から4000回転を超える領域まで、常に高い駆動力を発生するわけだ。
価格はV型6気筒3.5Lのガソリンツインターボに比べて30万円高いが、ディーゼル特有の高い駆動力は、悪路向けSUVのランドクルーザーにピッタリ。価格差以上の価値を見い出せる。
■三菱トライトン・4WD(グレードと価格は未定/6速AT)
2024年には、三菱がピックアップトラックのトライトンを発売する。ボディタイプはダブルキャブで、エンジンは直列4気筒2.4Lディーゼルツインターボだ。
最高出力は204馬力(3500回転)、最大トルクは47.9kg-m(1500~2750回転)だから、排気量は2.4Lに留まるが、ツインターボの装着によって動力性能に余裕がある。特に注目されるのは低回転域の駆動力で、1300回転付近から力強く加速する。
トライトンはピックアップトラックだが、駆動力を高める副変速機を装着した本格的な悪路向けのSUVだ。滑りやすい路面を穏やかに走る時など、1300回転付近の高い駆動力がメリットを発揮する。
アクセルペダルを軽く踏むと、空転を発生させず、デコボコの激しい悪路を確実に走破できる。トライトンとディーゼルエンジンは親和性が高い。
コメント
コメントの使い方日本でディーゼル車は(ヾノ・∀・`)ナイナイ
エンジン・配管系の詰りトラブルが多発し過ぎ!それに伴う修理費・車検費・購入時の車体価格、エンジンオイルもディーゼルは高くなります。
こう言った維持費だけで大変です。
燃料費の安さで購入したら痛い目みます。
“どうしても”って方は新車をオススメします!
中古車はトラブルを覚悟してください。
“尿素SCRシステム”が搭載されたらトラブルも減るのかなーw
マツダのディーゼルは別格です。燃費だけではありません。試乗して極低速から急加速してごらん、胸のすく加速感を覚えたら、きっと虜に、太いトルクとはこれです。尿素も必要無し、排気パイプ内も煤で汚れませんから黒くなりませんよ。
CX-60は8ATです。
でも、現在鈍感な人以外まともに走れない車になっております。
ディーゼルモデルを選ぶ理由は、長距離移動が多いユーザーの好むクルーズ性能でも有るので、高速走行が楽なMAZDA2XDの評価はカタログ値推測のみでは寂しいですね(笑)
近所ではレギュラー168.9円軽油138.9円なので、走行に掛かるコストの差は大きいです。