日本におけるEVの最適解かも? と目される軽カテゴリーに新モデルが登場。これを送り出すのが京都でEVの開発を行うGLM株式会社。軽自動車規格EV「MiMoS(ミモス)」に大きな可能性を感じる!!
※本稿は2023年9月のものです
文/ベストカー編集部、写真/GLM
初出:『ベストカー』2023年10月10日号
■京都の企業が超小型EVを取り扱い開始!!
京都でEVの開発を行うGLM株式会社が、軽自動車規格EV「MiMoS(ミモス)」の取り扱いを開始した。ボディサイズは全長2998×全幅1478×全高1555mm。一般的な軽自動車よりもさらにコンパクトだが、ちゃんと後席を備えた4シーターというのがイイ。
モーター出力は46ps/11.2kgm。総電力容量は17.8kWhで一充電航続可能距離は131km(WLTC)というから、シティコミューターとして充分な性能を持っているといえるだろう。
主にシェアリングサービスを検討している行政機関や企業向けに販売およびリースを予定しているというミモス。なかなか気になるモデルゆえ、GLMにいくつか質問してみた。その回答をご覧あれ。
■まずはシェアリングサービス向けでスタート!
ベストカー編集部(以下、BC):プレスリリースに「海外メーカーにて普通自動車規格で作られた欧州向け車両~」との記述がありますが、ミモスはどこのメーカーで作られたものなのでしょう?
GLM:中国のJIAYUAN(ジャイアン)のものです。「KOMI」というモデルを、弊社の技術・経験で国内保安基準を満たす仕様となるよう改良を加えました。
BC:主にシェアリングサービス向けとした理由は?
GLM:いまだEVには航続距離や、バッテリー劣化によるリセールバリュー低下など、漠然としたネガなイメージが残っていますが、シェアカーではそれらの不安を払拭でき、純粋に利便性・新規性・希少性などでご利用いただけるだろうとの判断です。
また、幅広い年齢層のユーザーの声が短期間に多く聞けることで、EVのあるべき姿について、有効な情報が得られることも期待しています。
BC:今後、一般ユーザーへの販売も考えていますか?
GLM:サポート体制が充分に整い次第、一般ユーザー向け販売を開始する予定です。その時の価格はまだ未定ですが、ガソリン軽自動車と同等程度で検討しています。
* * *
というわけで、ちょっと急ぎ足での紹介となってしまったが、大きな可能性を感じさせてくれるGLMのミモス。今後の動向に、ぜひぜひご注目いただきたい。
GLM MiMoS主要装備
・ESP(横滑り防止装置)
・ABS(アンチロック・ブレーキシステム)
・ISOFIX対応チャイルドシート取付装置
・盗難警報装置
・キーレスエントリー
・フル液晶インストルメントパネル
・手動上下調整式ステアリング
・ノブ式シフトスイッチ
・エアコン(冷・暖房)
・車載Bluetooth接続
・バックカメラetc.
GLM MiMoS主要諸元
・全長×全幅×全高:2998×1478×1555mm
・ホイールベース:2000mm
・車両重量:910kg
・モーター出力:34kW/110Nm(46ps/11.2kgm)
・最高速度:100km/h
・バッテリー:リン酸鉄リチウム
・総電力容量:17.8kWh
・一充電航続可能距離:131km(WLTC)
・駆動方式:FF
・タイヤサイズ:165/55R15
コメント
コメントの使い方マイクロカーを製造、販売している実績の有る、ミツオカやタケオカが2~3人乗りで超小型モビリティー規格のEVを販売してくれないものかと思う。ドアが無いトライクならば、2~3人乗りのものがエンジン車とEVで販売されているが、ドアが無いと雨の日の運転はつらいので、密閉されたドアを付けた超小型モビリティー規格の車両を販売して欲しい。
EVに軽自動車より小さいものが多数存在するのは、大きくするとモーターとバッテリーをもっと大きく重くしなければならなく、そうすると値段も爆上がりしてしまうから。いかにEVが内燃機関車に比べてまだ力不足で、不釣り合いなくらい高コストであることを晒しているのである。限られたサイズの中でスペース効率向上を追求し尽くされた軽自動車よりも小さい車が、いくらEVだからといって今後有り難がれるかは疑問だ。