■きれいにしたい気持ちはわかるけど…過度なお手入れは性能低下や劣化の可能性も
タイヤをよりきれいにしたいからといって、ボディ用のワックスやコーティング剤などをタイヤに使うのはやめよう。
またタイヤ用とうたわれているツヤ出し剤や保護剤なども同様で、タイヤメーカー各社はその使用を推奨していない。
これは先ほども説明したベンジンやアルコールなどと同様で、タイヤの表面に染み出して劣化を抑える老化防止剤やワックスなどの成分を落としすぎてしまい、ヒビ割れなどの原因となることがあるためだ。
またトレッド面にこれらのケミカル剤が付着するとグリップの低下のなど性能面での影響があるため、どうしてもという場合は、サイドウォールのみに使用するだけにとどめたい。
同様に気をつけたいのがホイールを洗浄するための洗剤や、ツヤ出し&保護剤を使用する場合。
こちらもタイヤに付着してしまうと同じように劣化やトラブルの原因となる可能性があるため、使用する場合はできるだけタイヤに付かないように気をつけるとともに、付着してしまった場合はすぐさま拭き取るよう心がけたい。
タイヤの洗浄は頻繁にやりすぎると素材であるゴムの寿命を縮めてしまうこともあるため、あまり過保護にせず、汚れが目立ってきたタイミングで行うのが一番。どうしてもいうのであれば普段の洗車時はホースでの水洗い程度で済ませておくのがいいだろう。
■掃除と一緒にタイヤの減り具合や空気圧なども忘れずにチェック!
タイヤがきれいになったら、その他のチェックポイントも合わせて確認しておこう。
まずやっておきたいのがタイヤの摩耗具合を確認するスリップサインをチェックだ。万一このスリップサインが露出している場合は、残りの溝の深さが使用限界といわれる1.6mmを切ったことを示しているため、すぐさまタイヤを交換する必要がある。
スタッドレスタイヤに設けられたプラットフォームも同様で、この部分が露出したものは冬用タイヤとしては使用することができない。
また、空気圧のチェックも重要な項目。タイヤの空気は正常な状態でも自然に抜けていってしまうため、空気圧が低くなっていることに気付かずにいると、ハンドルを取られるといった走行面での悪影響だけでなく、燃費の低下や偏摩耗、パンクの危険性も高くなる。
タイヤの空気圧は、ディーラーやカー用品店、ガソリンスタンドなどで点検をお願いできるほか、店舗によってはセルフで行えるところもあるため、少なくとも1カ月に一度はチェックしたいもの。
空気圧が規定値より低い場合は充填する必要があるが、この作業を自分で行う場合は、運転席側のドア周辺に記載されているメーカー推奨の空気圧を超えないように注意したい。
タイヤの空気圧は高すぎても、乗り心地が悪くなったり、偏摩耗やパンクの可能性があるからだ。
スタッドレスタイヤへの履き替えなどもあり、タイヤへの注目度がいつもよりは高まるこの時期。その性能を十分に引き出すとともにより安全に長く使うためにも、このタイミングでタイヤのお手入れを考えてみるのも悪くないだろう。
【画像ギャラリー】タイヤはお手入れひとつで「持ち」が違う!! (10枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方ブリヂストンタイヤでタイヤ用ワックス剤出してるよ。