新年会シーズンの1月は忘年会シーズンの12月に負けず劣らず飲酒運転の検挙数や事故が増加する時期。もちろん、取り締まりも強化される。そんな時期だからこそ知っておきたいのが、飲酒はしていないはずなのにアルコールが検知されてしまう食品。では、どのような食品に注意が必要なのだろうか?
文/斎藤由紀子、写真/写真AC
【画像ギャラリー】アルコールチェッカーに引っ掛かる可能性大の食品とは?(12枚)画像ギャラリー■そもそもお酒を飲んで 運転しちゃいけない?
「自分は酒が強いからほんのちょっとなら問題なく運転できる」と思っている人は意外と多いはず。しかしそれは勘違い。
アルコールを少量でも摂取した後の脳は麻痺状態になることがわかっている。
それにともない、体の動きをコントロールする運動機能はもちろんのこと、判断力や注意力、集中力、クルマの向きやスピード、位置関係などを正確に把握する空間認知力など、正常に運転をするために必要な脳の機能が著しく低下してしまうのだ。
■二日酔い状態で運転は絶対にダメ
きわめて厳しいアルコールチェックが行われるのが航空機のパイロット。呼気濃度0.09mg/L以上、血中濃度は0.2g/L以上のアルコールが検出された場合は乗務禁止と規定されている。
呼気濃度0.15mg/L以上、血中濃度は0.3g/L以上という酒気帯び運転の基準値と比較すると非常に厳しい。このパイロットの基準をみると、たとえ微量であってもアルコールが乗り物の操縦に悪影響を及ぼすことがわかると思う。
また、乗務開始の8時間前からは飲酒禁止となっている。あわせて、8時間より以前でも、業務に支障を及ぼすおそれのある過度な飲酒は禁止とされている。
こういったことを考えると、日付変更線を超えた時間まで飲酒をした場合には、たとえ間に睡眠をとったとしても翌日の午前中には運転をしないことが賢明だ。
ここで、パイロットは多くの乗客の命を預かっているから特別と思う人もいるかもしれないが、クルマだって同じ。正常に操縦できないことで人の一生を台なしにするおそれがあることにかわりはないのだ。
実際、酒気帯び運転の基準に達していない、微量のアルコールが体内に残留していても運転にはなんらかの影響があることも指摘されている。
もちろん、二日酔いのときに運転するなどとんでもない。二日酔い状態ということは体内にアルコールが残っている証拠だからだ。
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