クルマのデザインは「マル」か「シカク」か!?  乗りやすさ&使い勝手を重視するならどっち?

■実際に乗りやすいのはどっち?

「マル」か「シカク」か!?  乗りやすさ&使い勝手を重視するならどっちがいい?
写真はトヨタアクアのラゲッジスペース。全体のフォルムは丸いアクアだが、実用性も考えられていて、荷室の容量も充分。とはいえ、四角いクルマはもっと広い?

 では、いわゆる街乗りで使うなら丸いクルマと四角いクルマのどちらが便利なのか?

 普段使いで優勢なのはやはり四角いクルマという結論になる。

 まずは室内空間が広めで運転中のストレスを感じにくいこと。そして荷室の大きさもアドバンテージになり、車両感覚を把握しやすいのも街乗りでは有利に働くはず。

 丸いクルマに比べて外観上の個性を出しにくいなどの弱点はあるが、ここは個人の好みもあるし、そもそも今回はルックスの是非に関しては除外している。

 かつてはスポーツカーやキュートなルックスのクルマなど、実用性より趣味性を強く打ち出したモデルにも人気が集まっていた。

 だが、バブル景気の崩壊や昨今の社会負担増加などで、多くの人がクルマに求めるのは、四角いクルマが得意とする経済&実用性最優先になってしまっている。

 それはそれで時代の要請であり、しかたないことではあるが、街中にはさまざまな個性を持ったクルマたちに走ってもらいたいというのはぜいたくなのだろうか?

■丸と四角、それぞれの代表車種をイッキ見!

 最後は現行車のなかで丸いクルマと四角いクルマの代表格を見ていきたい。それぞれのモデルをすべてあげていくとキリがないので、ここでは軽自動車やコンパクトカーの乗用モデルからピックアップしている。

 ただし、そのなかには“どちらかといえば丸”や、その逆もあることをご容赦願いたい。

■ホンダN-BOX(四角)

 大ヒットモデルになったホンダの軽自動車がN-BOX。その名称どおりのボックス状のボディは、軽でありながら充分なサイズの室内空間と荷室が確保される。

 現行型のN-BOXは2023年にモデルチェンジされた3代目。人気を集めた先代のよさを引き継ぎながら各部がアップデートされている。

■三菱デリカミニ(四角)

 2022年に登場したこの軽スーパーハイトワゴンは、同じ三菱製デリカD:5のミニバージョンともいうべきクルマだ。

 型式は三菱 eKスペースと同じだが、フォルムはずっと角張っていて、現在のクルマのなかでも群を抜いて四角い。

■トヨタアクア(どちらかというと丸型)

 トヨタのハイブリッドコンパクトカー。5ナンバーのハッチバックボディは使い勝手に優れているが、それでも車体の四隅を曲線にしたことにより、外観上はかなり丸く見える。

 フロントウィンドウの角度も浅めで、決して四角いクルマではないが、後出のヨーロッパ車2台に比べるとシャープな造形とはいえる。

■フィアット500(丸型)

 イタリアのフィアットが販売するコンパクトカーの500は、その丸さゆえに多くのファンを獲得した。特に2代目&3代目の丸さは際立っていて、それがボディ剛性向上にも貢献していた。

 現行の500はEV(電気自動車)やクロスオーバーSUVなどに進化しているが、EVの500eは2代目&3代目のフォルムを忠実に継承している。

■ルノートゥインゴ(丸型)

 初代は1993年に発売され、この時はそこまで丸いクルマではなかった。しかし、代を重ねるごとに丸さは増し、2014年登場の現行3代目は完全に丸くなった。

 いかにもフランス車といったフォルムは完成度が高いが、そのぶん荷室はあまり広くとられていない。

 トゥインゴや500のヨーロッパ車は伝統的な丸さを保っているが、我が国では四角いクルマが優勢にあるようだ。

 日本国内における四角いクルマ人気は、しばらくの間続く可能性も高い。

【画像ギャラリー】「丸いクルマと四角いクルマ」アナタはどっち派?(14枚)画像ギャラリー

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

トヨタセリカ復活計画、始動!? 新型ホンダフリードの獲れたて新情報も盛りだくさん!【ベストカー6月10日号】

トヨタセリカ復活計画、始動!? 新型ホンダフリードの獲れたて新情報も盛りだくさん!【ベストカー6月10日号】

トヨタ自動車の壮大なるBIGネーム復活計画の第四弾は……なんとトヨタセリカ!? 新型ホンダフリードの注目情報や、レーシングドライバー岩佐歩夢選手の新旧ホンダスポーツカー試乗など、GW明けから全力投球な企画だらけです!