■職人というよりもオールラウンダー
コンピューター診断が増えてきて、整備士の仕事が単純化するなどと言われることもあるが、知識と判断が必要になるのは、今も昔も同じだ。
昔よりも様々な機器を使い、多くの情報を得られるようになった整備士は、得た情報をどのように使うかが仕事の良し悪しを決めると言ってもいい。
優れた技術だけでは、仕事にならないのが今の整備士である。
聴けて、話せて、技術にも長ける。整備はもちろんできるのだが、仮に自動車販売をしてくれと言っても、普通にこなしてしまうだろう。
いい整備士はクルマも難なく売れる。まさにオールラウンダーというわけだ。
東京オートサロンで、自動車大学校の生徒たちと話す機会があるが、最近の学生はしっかりとプレゼンができる。
話し上手で技術もある若者がどんどんと育っている日本の自動車整備士たちに不安は無い。
人財は十分。あとは待遇が変われば、日本の自動車整備のレベルは、さらに高まっていくだろう。
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