【スピードメーターの誤差はなぜあるのか?】速度が高めに設定されている理由


誤差の主な要因となるのはタイヤ外周

タイヤの外周が変わると速度計の誤差が生じるのでインチアップやインチダウン時には注意が必要

 車速は、車軸(タイヤ)回転速度×タイヤ外周長(直径×3.14)で計算。例えば、スピードメーター上 40km/hで走っていても、空気圧不足や、摩耗により外周が10%減ると、実車速は36.0km/hに低下してしまう。

 空気圧不足や摩耗によって、タイヤ径が10%も変化することは考えられないがこれらによって生じる「誤差」は、メーター表示に少なからず影響してくる。さらに、タイヤをインチアップやインチダウンしたりすると、スピードメーターの表示と実車速との乖離は、さらに大きくなってしまう。

一部の各タイヤサイズと実際の速度の関係を計算。215/40R18タイヤがメーター表示40km/hで、実際の速度も40km/hとした時の数値 。ほかのタイヤサイズのメーター表示が変わってくる

ベストカーが過去に行った谷田部のテストでも誤差が出た

2016年3月、GT-RをJARIテストコースで最高速テストを実施。メーター読みで301km/hを出したが、この時も計測器による実測値は292.19km/h
メーター読みでは301km/hを記録

 注目は、スピードメーター表示が、実速度より低めの誤差については厳しく、逆に高めの表示の誤差については、甘い規定になっていること。言い換えると、スピードメーターは、実際の速度より高めに表示することを、法律で推奨していることになる。

 それは実測テストでも明らか。2016年3月(2016年4月10日号)に高速周回路で行ったベストカー本誌の最高速テストではメーター読みで301km/hを出したが、この時も計測器による実測値は292.19km/hだった。

 そのほか、過去、ベストカーが谷田部テストを行った際はメーター表示180km/hでも、小野ビットの数値は概ね165~170km/h程度。輸入車でも240km/hのメーター表示時に実測220~230km/h程度だった。

 さらに、計器メーカーによれば「メーターの針を動かすモーターの精度を上げることにより誤差を少なくしている」とのことなので、最新のクルマでは法で定められた範囲より、誤差は少なくなってきているものと思われる。

次ページは : 自動車メーカーの見解は?

最新号

ベストカー最新号

【新型プリウス デザイン判明!!】 EVスポーツで「セリカ」復活|ベストカー6月10日号

集中BIG特集「ホットハッチ世界大戦」。カラー14ページでド~ンと!  季節は初夏。「ホット」なハッチで熱く走ろう!実用性と走りの楽しさを兼ね備えたクルマ、ホットハッチ。マルチな性能だっていかんなく発揮します。そんなホットハッチを取り上げる…

カタログ