■世界一にも輝いたホンダのCR-Vだけに今夏の復活は当然でしょ!
“Comfortable Runabout Vehicle”の頭文字を取った車名のとおり、生活のあらゆるシーンを快適かつ自由に走り回る移動体を目指して1995年に誕生したCR-V。
セダンの快適性にミニバンのユーティリティ、さらには高い機動性を併せ持つSUVは北米や欧州、アジアなど、世界各国で販売されるグローバルカーとしても人気を集め、2016年にSUV世界販売台数ナンバーワンを達成するとともに各国で数々の栄誉ある賞を獲得。
もちろん、日本においてもその人気は高かったが、先述のように世界各国の評価を鑑みると“もっと売れてもよかったのでは?”と思わずにはいられない1台ではないだろうか。
北米では現在も販売が継続されているCR-Vだが、国内では2022年11月のZR-V発表を受けて2022年12月に販売が終了。
その最終モデルは2018年8月にガソリンモデルが先行で発売されたが、発売から約1カ月後の累計受注台数は5000台を超え、月間販売計画(販売計画1200台/月)の4倍以上となる好調な立ち上がりを示した。
好調な立ち上がりを示した要因となったのはSUVならではの力強く頼もしい走破性を想起させる外観デザイン 、全グレードに標準装備した先進の安全運転支援システム、高い質感と使い勝手のよさを追求したインテリア、低燃費と力強い走りの両立、広くて快適な居住空間など枚挙に暇がない。
また、7人乗りの3列シート仕様も設定されていたことからミニバンから乗り換える子育てファミリー層からも支持を得ていた。
そんなCR-Vが2024年夏、水素を充填して走るFCEV(燃料電池自動車)にAC充電機能をプラスしたe:FCEVとして復活。ホンダがゼネラルモーターズ(GM)と共同開発した燃料電池システムを搭載した次期CR-Vの動向にも注目を。
■トヨタのカムリをもってしても国内のセダン市場縮小には歯止めがかからず……
1980年に日本で誕生して以来、100を超える国や地域で販売されているカムリ。米国で15年連続乗用車販売台数ナンバーワンを獲得するだけでなく、2016年には販売台数が世界累計1800万台超えを達成するなど、名実ともにグローバルモデルとしての地位を確立した。
そんな“人気モデル”のカムリが発売から約24年後の2023年12月に国内販売を終了。
ちなみに、一般社団法人 日本自動車販売協会連合会が発表した2023年1~12月乗用車ブランド通称名別順位でカムリは8825台の50位にランクイン。日本でも決して売れていないというわけではないが……。
2017年7月に登場した先代型カムリはTNGAに基づくエンジンとプラットフォームの一新を受けたが、その一番の魅力は磨き抜かれた美しいスタイリング。
外観のデザインはエンジンと乗員レイアウトを下げることで低重心シルエットを実現し、フロント周りもスリムなアッパーグリルと立体的なロワグリルを対比させてワイドなスタンスを際立たせている。
また、インテリアも部品の小型化やレイアウトの見直しでインパネの厚みを抑えたほか、エンジンフード、カウル、ベルトラインを下げて視界を良くするなど、スポーティかつ広がり感のある空間を実現している。
他にも、液体封入式エンジンマウントの最適配置による上質な乗り味、ボディのねじれ現象を抑制する環状骨格構造の採用による優れた操縦安定性、最大熱効率41%と高出力を両立したダイナミックフォースエンジン2.5Lと進化を続けるハイブリッドシステム(THSII)の組み合わせによる33.4km/Lの低燃費と優れた動力性能の両立など、特筆点は枚挙に暇がない。
世界的に評価が高いカムリの新車が、その生まれ故郷である日本ではもう買えないとは、何とも皮肉な話である。
コメント
コメントの使い方日本の自動車産業は極めてイビツ
巨人トヨタが大半を占めて牛耳る形
日本のev,急速充電の遅れだって、トヨタが手抜きしてたからでしょ
で、カージャーナリズムも大勢そっちに流れるし、、、、
bestcarさんには、今後も、落ちこぼれたマイナーな情報も こまめに拾ってくださることをおねがいします