スリップしてからでは「時すでに遅し!!!」タイヤ交換の時期はいつ? チェック法や注意点、長持ちさせる方法は?

■100円玉で残りミゾをチェックする方法

100円玉の淵から1の文字に少し食い込んだあたりまでの長さが約5mm。100の文字がタイヤのトレッド面に垂直になるようにミゾに差し込み、1の文字が見えたら残りミゾは約5mmということになる
100円玉の淵から1の文字に少し食い込んだあたりまでの長さが約5mm。100の文字がタイヤのトレッド面に垂直になるようにミゾに差し込み、1の文字が見えたら残りミゾは約5mmということになる

 とはいえ、「残りミゾのチェックはどうすればいいの?」と思うだろう。そこで100円玉を使ったチェック法を。

 “100”の文字がタイヤのトレッド面に垂直になるようにミゾに差し込み、100の“1”が見えたら残りミゾは約5mm。

 “1”が見えたら、夏タイヤであれば「もう少しは使える」、スタッドレスタイヤであれば「そろそろ交換」と判断したい。

■タイヤを長持ちさせるには?

 タイヤの寿命を知る&交換スパンを延ばすには以下のことをアタマに入れておきたい。

1.日常点検+月に一度の空気圧点検
2.ローテーションとアライメント調整
3.保管方法

1.日常点検+月に一度の空気圧点検
 乗る前にタイヤをチラリと見るクセをつけておくと、少なくなっている空気圧や偏摩耗、異物の噛み込みやヒビなどに早期に気づくことができる。タイヤは、ゴムの分子の隙間から酸素が通り抜けることで徐々に空気は抜けるもの。月に一度は空気圧点検を忘れずに!

2.ローテーションとアライメント調整
 タイヤは装着位置(前後左右)によって摩耗具合に差が出るので、定期的にローテーション(位置替え)したい。クルマの駆動方式や回転方向指定の有無などでローテーション方法は変わるため、5000km程度を目安にプロショップやカー用品店などでローテーションを行いたい。

 また、アライメント調整(タイヤの取り付け角度のズレ・バランス修正)も重要。特にローダウンやリフトアップしているクルマでは、多くがアライメント調整されておらず、タイヤの偏摩耗も多いのでここはこだわりたい。

3.保管方法
 夏にはスタッドレスを、冬には夏タイヤを保管することになる。保管時は直射日光を避け、雨や油、熱の影響を受けない場所へ。

 タイヤホイールで保管する場合は横にして保管、どうしても立てて保管する場合は接地面を月に一度は変更し、タイヤの変形を防ぎたい。

■安いタイヤ、アジアンタイヤってどうなのか?

 「安いタイヤ」と言われてアタマに浮かぶのが“アジアンタイヤ”と呼ばれる日本以外のアジア諸国メーカーのタイヤ。

 ハンコックやマキシス、クムホ……などは、少しクルマに詳しい人なら知っているアジアンタイヤブランドだが、なかには聞いたこともないようなブランドの超格安なアジアンタイヤも見かける。

 高価な有名ブランドのタイヤを履いているがために「金銭的理由でタイヤをなかなか交換できない……」くらいなら、“安価かつ、ある程度信頼のおけるアジアンタイヤ”に交換するというのはアリ。

 いまやアジアンタイヤであってもクルマメーカーに純正採用されているブランドもあり、前出の3ブランドは国内クルマメーカーや欧州クルマメーカーなどにも多く純正採用されている。

 「アジアンタイヤは安かろう悪かろう」な時代も過去には確かにあったが、現在では低価格&高品質なブランドだってある。

 「純正採用されているかどうか?」は、アジアンタイヤ選択時のひとつの目安として考えてもいいが、アジアンタイヤについての詳細は下記の記事も参考にしてほしい。

純正装着タイヤならOK? 大注目「格安アジアンタイヤ」厳しい現実と注意点

 今回はタイヤについて書いたが、タイヤは路面との最初の接点を担う重要パーツでもある。サイズやブランドにこだわる人は多いが、偏摩耗や寿命を過ぎているタイヤを見ると残念に思う。サイズやブランド以外にもしっかりと目を向けてほしい!

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