■俺は出たくない! という心の叫びが聞こえた気がする
とまぁ、好きなことを言ってきたわけだが、一番言いたいのは「こんなところに引っ張り出されて、クラリティPHEVがかわいそうだった」ということだ。
普通、ヒット車や話題の新車が出てくる連載なのに、わざわざ月に1台しか売れてないクルマを持ってきて傷口に塩を塗る。
クラリティPHEVにしてみれば「俺はこんなところに出たくない。そっとしておいてくれ」と思っていたことだろう。
出たくないと言っているのに引きずり出した飯干さんは悪魔だ。多忙な毎日の憂さをこれで晴らそうという悪魔の所業だ!
クラリティはホンダ青山本社の駐車場から出たくなかったはずだ。発進する時に、おそらく4回はエンストしたに違いない。
不倫がバレた芸能人の記者会見みたいなもので、「俺は出たくない、やりたくない!」と叫んでいたはずなのだ。
あるいはまた、カラオケが苦手だと言っているのに部下に強要されて、内山田洋とクールファイブの『そして、神戸』を歌ってドン引きされた部長さんのようでもある。
「だからイヤだと言ったんだ」とつぶやいてももう遅い。黙り込んだ部下たちに下を向かれたまま席に戻る悲しさと寂しさ。
これはもう、完全に飯干編集長が悪い。今度クラリティPHEVがベストカーの誌面に出てくるのは、きっと「生産中止車情報」だろう。
その時にも今回の写真が使われるのだ。傷心のクラリティの隣でおどけているテリー伊藤。編集長に代わって、今からクラリティに謝っておく。こんなところに呼んですまなかったと……。
最後にひと言。私なら、クラリティPHEVを買うならテスラを買う。未来のクルマには「大振りの精神」が必要なのだ。次のチャレンジでは、そこを忘れないでほしい。
●テリー伊藤 今回のつぶやき
クラリティPHEVはかわいそうな被害者だ。この連載に引きずり出した編集長が悪い! 私が代わりに謝る……。
【画像ギャラリー】ひとことで言えば「もったいない」…!!! ホンダ クラリティPHEV試乗の様子をギャラリーでチェック!(9枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方ホンダはF1なんかさっさと辞めて、そのお金を開発費に回して欲しい。もっと魅力的な車を作って欲しい。