■国産のピックアップトラックの雄! トヨタ・ハイラックスV.S.三菱・トライトン
2024年2月の発売に先駆けて行われた先行予約で販売計画を大きく上回る受注を獲得した三菱のトライトン。タレントのヒロミさんをブランドアンバサダーに起用して注目を集めたが、商品自体の魅力も大きな注目の的となった。
内外装デザインからシャシー、ラダーフレーム、エンジンまで三菱自動車独自で新開発したトライトン。
ドライバーの意のままに操れる質の高い走りを実現するべく、2ステージターボシステムを採用した2.4リッタークリーンディーゼルエンジンをはじめ、パジェロ譲りのSS4-IIシステム、ブレーキ制御式のアクティブヨーコントロール、アクティブLSDなど充実の装備を誇る。
また、各4WDモードで選択可能な7つのドライブモードもあらゆる路面状況で高い走破性能を発揮するなど走行性能の高さは折り紙付き。
存在感抜群のプロポーションや機能的で操作性に優れる上質なインテリアもアウトドアアクティビティの可能性を広げつつ、普段使いに対応しているのだから注目されるのも納得といったところだろう。
そんなトライトンのライバルといえるのが、2017年9月に行われたランドクルーザープラドのマイナーチェンジと同時に国内市場に導入されたトヨタのハイラックス。
“タフの再定義”をコンセプトに採用されたサイドレールの断面を拡大して頑丈さや安全性を向上したフレーム、衝撃吸収性と振動減衰性を高めて走破性としなやかな乗り心地を両立した足回り、全回転域での力強い走りを実現したディーゼルエンジン&6速トランスミッションなどにより、あらゆる観点からタフさの徹底追求が行われているのは男心をくすぐってやまない。
車両本体価格はトライトンが498万800円から540万1000円、ハイラックスが407万2000円から477万2000円でハイラックに分があるが、アナタならどちらを選ぶ?
■2座スポーツカーに乗るなら直6のトヨタ・スープラ? それともV6の日産・フェアレディZ?
いまや希少な国産2シータースポーツカーの代表格であるトヨタのスープラと日産のフェアレディZは国内最高峰のツーリングカーレースであるSUPER GTでしのぎを削る関係にあるが、市販モデルにおいても必ず比較される宿命のライバル関係にある。
2019年5月に17年ぶりの復活を遂げたスープラは2シーターに割り切ることでトヨタ86よりも100mm短い2470mmを、ホイールベースとトレッドの比率も1.55という他の量産スポーツカーと比較してもトップレベルの数値を達成するとともに、水平対向エンジンを搭載するトヨタ86より低い重心高を実現。
ピュアスポーツカーとしての基本素性を追求した車両パッケージに加え、上位グレードのRZが搭載する伝統の直列6気筒3.0リッターツインスクロールターボエンジンも最高出力がデビュー当初は340psだったが、2020年4月に47ps向上。2022年4月には6速MTを追加する改良が行われ、着実な進化を遂げている。
一方、スープラのRZグレード(車両本体価格731万3000円)に比べると約65万円安いフェアレディZ(Version STグレード)も同車史上最強の3.0リッターV6ツインターボエンジンに加え、停止状態から加速性能のポテンシャルを最大限発揮する自動制御技術ローンチコントロールを日産のFR車として初めて搭載した意欲作。
歴代モデルをオマージュしたエクステリアデザインに目を奪われるが、他にも見どころは盛りだくさん。
例えば、フェアレディZ専用のスポーツモードは日本を代表するトップレーサーである松田次生選手からのアドバイスによってタコメーターを中央に配置し、シフトアップタイミングがわかるシフトアップインジケーターを設定するなど、ドライビング時の高揚感もしっかりと演出されている。
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