■BMW B58B30B(主な搭載車:トヨタ スープラ、BMW Z4)
BMWが開発した直6ターボエンジン。同社が「理論上最適」とする1気筒あたり500ccで、ボア×ストローク=82.0×94.6mmのロングストローク型。ツインスクロールターボで加給され、力強い加速を見せる。
BMW Z4と基本的なメカニズムを共有するFRクーペ。SZおよびSZ-Rが搭載するのはBMW製2L直4ターボである「B48」だが、RZは最高出力387psのB58B30B型3L直6ターボを搭載。
■NISSAN VR30DDTT(主な搭載車:日産 スカイライン400R、日産 フェアレディZ)
実に400ps以上という最高出力を、6400rpmという現代のV6ターボらしからぬ高回転域で発生するエンジン。
吸排気に連続可変バルブタイミングシステムを採用するが、レスポンスを重視してEGR(排ガス再循環)は採用していない。400Rではないスカイライン(GT系)に搭載される304ps仕様でも、充分なパンチ力を誇る。
405ps/48.4kgmの出力を発生するVR30DDTT型3L・V6ターボを搭載。400Rの動力性能はもちろん強烈だが、304ps版VR30DDTTを搭載するその他グレードも充分強烈だ。
ターボの回転速センサーなどがより進化して環境性能も向上したVR30DDTT型ユニットを搭載。現在、新車の注文が一時停止中なのが惜しい。
■NISSAN VR38DETT
クローズドデッキとシリンダーライナーレスのエンジンブロックを採用した珠玉のV6ターボ。高出力に対応するためVQ35HRのオープンデッキをクローズドデッキに改め、鉄系の合金をシリンダー内壁にプラズマ溶射して0.15mmの層を形成することで、シリンダーライナーに代わるものとしている。
1機のユニットは、ひとりの熟練職人「匠」の手によって、最後の工程まで丁寧に組み上げられる。
言わずと知れたVR38DETT搭載のジャパニーズスーパーカー。2007年12月の初登場時は最高出力480ps/6400rpmというスペックだったが、その後の17年間で細かな進化を続け、直近のベースグレードが搭載するVR38DETTは最高出力570ps/6800rpm。GT-R NISMOに至っては同600psが炸裂する。
■かなり高額で希少だけど……レクサス LFAの「1LR-GUE」も味わってみたい!
1LR-GUEはトヨタとヤマハが共同開発し、約2年間で500基のみ作られたスーパースポーツ用V10自然吸気ユニット。
ヘッドカバーはマグネシウム合金製で、バルブは吸排気ともにチタン合金。レッドゾーンは9000rpmから始まり、9500rpmで燃料カット。これを搭載するレクサスLFAの新車価格は3750万円だったが、現在のオークション相場は1億円以上だ。
最高出力560ps/8700rpmの4.8L・V10「1LR-GUE」を搭載するレクサス LFA。性能も音も最高としか言いようがないが、中古車相場も1億円超とスーパー。
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