いまの安全・安心があるのはホンダのおかげ? マジで感謝したい[便利な装備]5選

■“ABS”を国産車として初搭載した、単なるデートカーではないプレリュードの功績

いまの安全・安心があるのはホンダのおかげ? ありがとう[便利な装備]5選
2023年のジャパンモビリティカーショーでは“プレリュード復活か?”と思わせる「Honda Specialty Sports Concept」を発表して話題に。写真は世界初となる舵角応動型4WSを採用した3代目

 プレリュードといえば、1990年代のバブル期にデートカーとして一世風靡したスペシャルティカーだが、そんなプレリュードの2代目にも国産車初の安全装備が採用されていた。

 その安全装備とは“アンチロックブレーキシステム”。

 ホンダ独自の先進技術をあますことなく導入し、FF車の走りの機能と次代のスペシャルティカーとしての資質を徹底追求して開発した2代目のプレリュードは、1982年11月に登場。

 エンジンは高性能を誇るだけでなく、全域でスムーズな吹き上がりを発揮する新開発のCVCC 12バルブエンジンを搭載し、サスペンションも俊敏な操縦性と高速安定性に優れたダブルウイッシュボーン方式をフロントに採用。

 機能的で空力特性にも優れたスタイリングをはじめ、軽量・高鋼性のモノコックボディ、高効率ロックアップ機構付のホンダマチック4速フルオートなど、数多くの独創的なメカニズムを採用することで次代のFFスペシャルティカーを名乗るに相応しい1台に仕上げられていた。

 そんなプレリュードの大きなトピックとなったのが、最新エレクトロニクス技術を駆使したホンダの独自開発による日本初の4輪アンチロックブレーキであった。

 当時はALBと称されていたアンチロックブレーキシステムは、雪道や凍結路などの滑りやすい路面状態での安定したブレーキ性能の確保などを狙って開発したもの。

 前輪はハイセレクト方式、後輪はロウセレクト方式とし、各々の左右輪を同時に制御。各車輪に装着されたセンサーからコンピュータが信号を受け、急増・漸増・一定保持・漸減・急減の5段階でブレーキ圧を制御するといったシステムであった。

 ちなみにプレリュードは初代が国産車初の電動サンルーフを、3代目が世界初の舵角応動型4WSを採用するなど、単なるデートカーとしてではなく時代を先取りする1台であったこともうかがい知ることができる。

■“キーレスエントリー”を国産車初採用したアコード&ビガーって意外に偉大!? 

 先述のカーナビと同様に、いまでは“あって当たり前の装備”といっても過言ではないキーレスエントリー。

 それどころか、イマドキのスマートキーは携帯するだけでクルマに近づけばドアの施錠・解錠ができるのだから、便利な世の中になったもんだと思っているオールドファンも少なくないだろう。

 そんな現代のスマートキーの礎ともいえるキーレスエントリーを国産車として初めて採用したのもホンダで、1985年に発売されたアコードとビガーに導入された。

 “21世紀に向けた人間とクルマとの理想的関係がここにある”を開発コンセプトに、1985年6月にデビューしたアコードとビガー。

 シリーズ初のトラクタブルヘッドライトの採用もトピックとなったアコードとビガーは、車格感を際立たせながら空力を徹底的に追求したロー&ワイドのエアロダイナミックフォルムが個性を発揮した。

 また、アコードにおいてはこれからのデザイントレンドをいち早く具現化するべく、ロングルーフのビュレットフォルムを採用した3ドアのエアロデッキもラインナップ。

 加えて、走る・曲がる・止まるをあらゆる領域で実現するべく、FF車として世界初の4輪ダブルウィッシュボーンサスペンションを採用するなど、話題は満載であった。

 そんなアコード&ビガーに採用された国産車初のキーレスエントリーは作動距離が50cm前後の赤外線パルス方式。

 作動距離こそ短いもののドアロックの旋鍵・解鍵ができるのはもちろん、数万種類に及ぶキーコードの組み合わせがあったことや盗難防止機能として専用コード以外の信号を10回以上受けると30秒間機能が停止する機能も搭載されていた。

 カーナビもキーレスエントリーも国産車初採用がアコード&ビガーだったなんて、この2台は本当にあっぱれ!

次ページは : ■日本の乗員保護技術を大きく前進させたレジェンドの“エアバッグシステム”

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