停車は「パンクの状態確認」のため
回答で気になる点を整理していこう。まずはA2.に関して。ここでいう「安全に停車させる」とは、単にどんなパンクでも停車させて救援を待てという意味とは少し違う。
「お客様がタイヤに違和感を感じて停車した時には、すでにタイヤは内面的にダメージを受けている場合が多いと考えています」
「だからこそ、まず安全に車両を停車させるのは、パンクの程度を確認するために重要なのです」
一旦停止してタイヤの状態を見たうえで、パンクが軽度なら修理キットを使う、自宅やガソリンスタンドが近いならそこまで行くといった判断もできるということだ。
修理キットはどう使うのが正しい?
A4.でブリヂストンは「できるだけ速やかに新品タイヤへの交換を」と回答している。では、パンク修理キットはどう使うべきか?
「明確にお答えできなかったのは、パンク修理キットの種類によって、使える傷の部位や直径などが異なる場合があるからです」
一般的に見れば、細い釘一本程度で起きたパンクなら、パンク修理キットで補修可能な場合もある。ただし、補修可能な場合でも、「パンクが直った!」とそのまま放置するのはNGだ。
「エア漏れが収まっていても、タイヤ内面が損傷していれば、結局はいつタイヤが壊れてしまうかわからない状態なのです」
人間だって風邪や病気にかかり、一時的に症状が回復しても、きちっとした検査を受けなければ、本当に病気が治ったかどうかわからない。それと同じで、タイヤもプロの“検査”が必要というわけだ。
【まとめ】パンクの対処法 3ステップ
パンクについての対処法をまとめると……
1.(パンクの状態を確認するために)まずは車を安全に停車すべし
2-1. 【パンクの状態を判断する自信がない、パンク修理キットの補修範囲を超えている場合は……】迷わず、JAFなどロードサービスを呼ぶべし
2-2.【パンク修理の経験や自信がある、パンク修理キットの補修範囲に該当する場合】パンク修理キットやテンパータイヤなど、付属の応急処置を施す
3.(2-1、2-2どちらの場合でも)速やかに最寄りのタイヤ販売店、ガソリンスタンド等で、タイヤ交換など持続的に走行するための修理をおこなう
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パンクはいつ、何時起こるかわからず、状況もまちまちだが、まずは1〜3の対処法をベースに臨機応変に対応してほしい。備えあれば憂いなしだ。
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