■スバル インプレッサスポーツ STIスポーツ(270万6000円)
水平対向エンジンでシンメトリカルAWDが売りのインプレッサだが、FFモデルもラインナップされている。AWDモデルに比べ燃費も0.6km/Lよく、価格はマイナス22万円とお得感が高い。
FFモデルでもボディやサス形式は同じ。もちろんエンジンも同じで、走りのクォリティはAWDモデルと遜色はない。あるのは雪道など悪路での走破性、あとは限界域で若干アンダーステアが発生しやすいくらいだろうか。
全車アイサイトを標準装備しており、ダンパー&スプリングはSTIチューンのスポーツパーツを採用している。
●全長4475×全幅1775×全高1480mm ●車両重量:1350kg ●エンジン:水平対向4、2L NA ●出力:154ps/20.0kgm ●CVT
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超高性能車、シビックタイプRが買えなくなった今でも、まだまだ魅力的なFFスポーツモデルが多いことが、おわかりいただけたのではないだろうか。
パワーはなくともハンドリングに優れるモデルであれば充分スポーツ走行を楽しめるし、それでもパワーが欲しい層にはダウンサイジングターボ搭載モデルもある。しかも価格はリーズナブルときた。
ってわけで、FFスポーツ、マジでおすすめです。
【番外コラム】FFスポーツ、軽・輸入車で選ぶならどれ???
●軽のFFスポーツ、アツくなれるのはドレ?
軽自動車の場合、アメリカのような訴訟の国で売られることがないため、安全面は国際水準じゃない。アツくなれるかどうかの前に「安心して乗れること」が重要でしょう。
コーナーを攻めると横転したケースがあるアルトワークスや、駐車場出口の段差でエアバッグが誤作動した話のあるコペンは、その後対策したか不明(トヨタで売るGRコペンは対策ずみ)。よってオススメは、N-ONEです。
(TEXT/国沢光宏)
●スポーツっぽくないけど走るとスポーツなこのFF
今回、スポーティなFFとしてピックアップされている13モデルのなかで群を抜くパフォーマンス持ってるのはスイフトスポーツ。そいつに並ぶ速さを持つと言うことで、リーフe+を推奨しておく! 編集部ではリーフNISMOを選んでたけど、コッチです。何たって218psですよ!
このクルマ、スイフトスポーツと違いECOタイヤを履かせているためノーマル状態だと筑波サーキットのラップタイムで負けるかもしれない。でもタイヤ変えただけで真っ向勝負できると思う。
街中でのドライバビリティだって素晴らしい! ノンビリ走っていても、アクセル踏んだ瞬間からフルパフォーマンス! 普通のエンジン車だとアクセル全開からフルパフォーマンスまで1秒くらいのラグがある。
多くは書かないけど街中で「加速したいぞ!」という気分になった際、圧倒的にリーフe+強い。街中を走ってて「くそ、負けた!」が100%ないのは凄い!
(TEXT/国沢光宏)
●日本で買える、オススメ輸入FFスポーツ
FFスポーツは本来お手頃価格のボーイズレーサーが主体だったのに、いまや「ニュル最速」が注目の的。その典型が言うまでもなくメガーヌR.S.なわけで、速さを求めるならやっぱしコレしかないですわな。
ただ速さを追求してゆくと、どうしても価格上昇が不可避で、メガーヌR.S.は500万円近くする。ぼくだったら200万円安い弟分のルーテシアR.S.でいいジャンと思うけど、残念ながら電動化のあおりで生産終了の模様。もし残ってたら買いですね。
同じことはミニのJCWとクーパーSの関係にも言えて、JCWは確かに速くて面白いんだけど470万円はちょっと……。100万円ほど安いクーパーSのほうがむしろバランスよく楽しめるんじゃないの、と思うわけです。
ドイツ勢では、定番のゴルフGTIはすでに新型が出てるのでポロGTIが本命。ただ、ポロはよくできてるがゆえに、優等生すぎてつまらないという人も多い。
で、FFスポーツは少しハメを外したくらいがいいと思うなら、アバルト595がいちばん個性的。絵に描いたような古典的ホットハッチはいまや絶滅危惧種ですね。
(TEXT/鈴木直也)
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