ガソリン ハイブリッド ディーゼル……中古選びの「正解」は!!? 超絶進化のマツダ3代目アクセラ 各モデル比較試乗をプレイバック!【ベストカーアーカイブス2013】

■2.2Lディーゼルの走りにタマげる

アクセラスポーツXD(クロスディー/6MT/6AT=298万2000円)。「ディーゼルのMTが一番」(国沢光宏)
アクセラスポーツXD(クロスディー/6MT/6AT=298万2000円)。「ディーゼルのMTが一番」(国沢光宏)
よく見ないとわからないがフロントグリル(シグネチャーウイング)の内側部分が赤い塗装になっている
よく見ないとわからないがフロントグリル(シグネチャーウイング)の内側部分が赤い塗装になっている
XDはスポーティな位置付けのため高輝度アルミホイールやピアノブラック塗装のリアバンパー、専用サスなど装備満載
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スムースレザー&クロスレッドステッチのステアリング、ラックススウェード/レザーシートが特徴
スムースレザー&クロスレッドステッチのステアリング、ラックススウェード/レザーシートが特徴
低圧縮比14.0を実現したSKYACTIV-D2.2。外ではさすがにディーゼルとわかるが走行中は気にならない
低圧縮比14.0を実現したSKYACTIV-D2.2。外ではさすがにディーゼルとわかるが走行中は気にならない

 最後は全国30万人のベストカー読者にとって一番気になるディーゼルであります!

 まだ型式認定されていないということで燃費は未発表。聞けば11月中旬には認可が取れるらしい。「燃費より走りです! 数値はアテンザと同等と考えてください。22km/Lあたりかと思います」。

 6速AT車から味見しましょう!

 Dレンジをセレクトして走り出すと「おおぅ!」。トルクフル。スペックは175ps、42.8kgm。なんたってトルクは4.5Lのガソリン車に匹敵。普通に踏んでも元気一杯!

 踏めば怒濤のようにトルクが出てくる。ギアの繋がりも文句なし。走行中、ディーゼル特有の音は気にならず、振動は皆無に近い。

 何より乗り心地が上質だ。聞けばディーゼルだけ専用のダンパーを奢っているそうな。微少入力をキッチリといなし、大きな入力が入ればドッシリ受け止めてくれる。正統派の足回りである。どうしてこんなによい足に仕上げられたのか不思議。

 CX-5もアテンザも、発売後もサスペンションを進化させ、相当よいレベルに仕上げてきていた。されど新型アクセラのディーゼルは一段とレベルが高い。現在発売している日本車で最も快適だ。300万円の予算があるなら、迷うことなくアクセラのディーゼルを買うべし!

 そんなことを考えながらマニュアル仕様に乗り換え、走り出す。するとどうよ!「コレっきゃないでしょう!」。ユーチューブ用の動画を撮ったのだけれど、走り出した瞬間から国沢光宏、大喜びしちゃってる!

 トルク特性がグループNのラリーカーに極めて近い(車重も1430kgでラリーカーと同等)。2000rpmくらいで最大トルクになり、4500rpmまでパワーダウンしない。

 ガソリン車より早めにシフトアップしたって充分以上に速いのだった。しかも6速AT車よりタイムラグが小さく、意のままに操れる感じ。

 アテンザにも言えることながら、ディーゼルエンジンはマニュアルで乗ったほうが圧倒的に楽しいし、実用燃費だってよい。

 最近のガソリンエンジンを見るとマニュアルよりATのほうがカタログ燃費で優れているけれど、ディーゼルについちゃ逆転する。しかもアテンザのシフトフィールときたら「すばらしい!」というレベル。日本車のマニュアルミッションのなかじゃNO.1といってよかろう。

 価格は298万円と安くないが、BOSEのオーディオから自動ブレーキ、ナビ、アダプティブクルコンすべて標準です。

 ディーゼルに限らず新しいアクセラは全般的に装備内容が充実している。ハイブリッドもナビ標準装備。インテリアなんかCセグメントなのにソフトパッドを使っている!

 居住スペースも後席に身長175cmの大人が座っても膝前、頭上空間ともにこぶし1個分入る、ゴルフとほぼイーブンじゃなかろうか。

 マツダというメーカー、少し収益に余裕できるとクルマに使っちゃう。そのあたりが弱点であり、クルマ好きからすれば魅力なのだった。

 国沢は新しいアクセラを買うか? アダプティブクルコンが停止まで制御してくれ(現状は30km/hで解除)、自動ブレーキを歩行者でも行ってくれるようになれば最有力候補。アクセラのなかで間違いなくディーゼルがNO.1です!

【画像ギャラリー】室内の居住性に不満なしか? ラゲッジスペースの比較も掲載!(26枚)画像ギャラリー

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