■セミトレになったリアサスの効果
新型シルビアとガゼールには新しいゼロスクラブジオメトリーのフロントストラットとBMWにも近いセミトレーリングアームのリアサスペンションが与えられた。
CA18E-Tの軽快なハンドリングは、ポテンシャルの高いレビン/トレノのようだ。限界は高く、その限界がやってきてもテールの流れは穏やかで、充分にコントロールの範囲内だ。FJ20E-Tが与えられるRS-Xとなると限界がとにかく高く、サーキットのみで試すことができるたぐいのものだ。
日産の新時代のリアサスのおかげで、充分にパワーが生かされ、バランスのいい走りが可能になった。新型シルビア/ガゼールには国産車で初めてキーレスエントリーというデジタル式ドアロックシステムが採用されたが、それを試すことはなかった。
なぜなら、とにかく、走り、曲がり、止まるという基本性能のよさに、あっという間に試乗時間が過ぎ去ったからだ。
◎シルビアクーペ RS-X(5MT)主要諸元
全長:4430mm
全幅:1660mm
全高:1330mm
ホイールベース:2425mm
エンジン:直4DOHCターボ
排気量:1990cc
最高出力:190ps/6400rpm
最大トルク:23.0kgm/4800rpm
サスペンション:前ストラット/後セミトレ
10モード燃費:10.2km/L
車重:1140kg
価格:252万円
※グロス表記
0~400m加速:15.31秒
0~1000m加速:28秒33
0~100km/h加速:8.22
最高速度:220.32km/h
筑波ラップ:1分15秒19
※いずれもベストカーガイドテストデータ
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