ベンツ新型Aクラス 宿敵VWゴルフを超えろ!! これが世界最高峰ハッチバック!

■「ヘイ、メルセデス」で起動するメルセデス版Siri MBUX

新型Aクラスの装備で注目すべきはMBUXという新しいインターフェースを搭載したことだ。これはドライブやインフォテインメントにまつわるファンクションを会話形式でボイスコマンド化したものだが、クラウドを通した独自のAIとの通信により、会話でのやり取りをパーソナライズしていくという、いわばAlexaやSiriのメルセデス版ともいえるもの。日常的なやり取りの中で自分向けに適正化され愛着のわいたデータは車両を買い換えても移行できるわけで、当然単なる利便性だけでなく将来的なユーザーの囲い込みということをメルセデスは考えていることだろう。

2枚の10.25インチディスプレイで構成されるMBUX。
2枚の10.25インチディスプレイで構成されるMBUX
注目はNVDIAのAI技術支援で実現した音声認識AIシステムでアップル社の音声アシスタントシステム「Siri」のように「ヘイ、メルセデス」と声をかけるとMBUXが起動し、ナビの設定からエアコン、マルチメディアまでざまざまな音声操作が可能
注目はNVDIAのAI技術支援で実現した音声認識AIシステムでアップル社の音声アシスタントシステム「Siri」のように「ヘイ、メルセデス」と声をかけるとMBUXが起動し、ナビの設定からエアコン、マルチメディアまでざまざまな音声操作が可能

■1332cc直4ターボ搭載のA200、1991cc直4ターボのA250

試乗車はルノー日産の開発主導となる1.4L直噴4気筒ターボを積むA200、そして従来のメルセデス製2L直噴4気筒ターボを積むA250の2グレード。両車に共通する最大の驚きは快適性の向上にあり、特に静粛性に関しては間違いなくクラストップ級というところまで高められている。乗り心地についても19インチの大径タイヤを履くA250でさえ細かなビリザラ系の微振動をしっかり丸め、大入力時のボディの無駄な動きも最小限に留められるなどみごとなフラットライドをみせてくれた。7速DCTの滑らかな変速感も含め、常速域での乗り味は先代のドライな印象からは一変し、メルセデスの名にふさわしいものになったと断言できる。

と、同時に新型Aクラスは、その使い勝手や走りの質感も含めた総合力において、このクラスの水準器でもあるVWゴルフとの距離を一気に縮めてきたというのが偽らざる印象だ。従来はスポーティネスを強く打ち出しキャラクターを違えていたところを、新型では避けずにむしろ寄せてきたのは、メルセデスの自信の表われでもあるだろう。ちなみにこのセグメントはBMWも1シリーズがFF化することが既定路線となっている。VWゴルフを軸として、またしても激しい覇権争いが繰り広げられることは必至だろう。

デビュー当初に用意されるエンジンはA200に搭載される摩擦低減と高強度を実現するナノスライド加工、気筒休止機構が施された新開発1332㏄直4ターボ(163ps/25.5㎏m)、そしてA250には1991㏄直4ターボ(224ps/35.7㎏m)、A180dには1461㏄直4ディーゼルターボ(116ps/26.5㎏m)が搭載される
デビュー当初に用意されるエンジンはA200に搭載される摩擦低減と高強度を実現するナノスライド加工、気筒休止機構が施された新開発1332cc直4ターボ(163ps/25.5kgm)、そしてA250には1991cc直4ターボ(224ps/35.7kgm)、A180dには1461cc直4ディーゼルターボ(116ps/26.5kgm)が搭載される
現行ゴルフと先代Aクラスの対決ではVWゴルフに軍配が挙がったが、今回の対決では新型Aクラスの圧倒的な勝利か?
現行型VWゴルフ。先代Aクラスの対決ではゴルフに軍配が挙がったが、今回の対決では新型Aクラスの圧倒的な勝利か?
※リアサスペンションはA250が4リンク。VWゴルフはコンフォートラインと トレンドラインがトレーリングアームとなる
※リアサスペンションはA250が4リンク。VWゴルフはコンフォートラインとトレンドラインがトレーリングアームとなる
価格はA200の約3万ユーロ(約393万円、19%の付加価値税込み)から
価格はA200の約3万ユーロ(約393万円、19%の付加価値税込み)から

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