レクサスGX爆売れ間違いなし!!! ランクル直系DNAで悪路もドンと来い 舗装路も最高ってマジですか

■ガチオフロードをレクサスで走る

足の動きもよさそうだ!!
足の動きもよさそうだ!!

 走行したコースはモーグルや急斜面、ぬかるみなどが設けられた「意地悪ステージ」。ここではトランスファーはH4→L4、センター/リアのデフロックをONにして走行した。

 オフロードは歩くようなスピードでの走行が鉄則だが、そのような状況でもV6-3.5Lツインターボはまるでディーゼルのようにアイドリング+αの回転域でも粘り強さを見せる。

 丸太に沿って走るシーンでは車両周辺が確認可能なマルチテレインモニター、モーグルではE-KDSSの効果(従来モデル比+85㎜のホイールアーティキュレーション)、30度を超える斜面の走行は基本素性(GA-Fの低重心/重量バランスの良さ)、急こう配の穴への進入/脱出はクロールコントロールの静かで緻密な制御などを実感。

リアの沈み込みはまさにランクル直系のそれ。レクサスだから、という遠慮はないぞ
リアの沈み込みはまさにランクル直系のそれ。レクサスだから、という遠慮はないぞ

 その印象はまるでドライバーの運転が上手になったと錯覚してしまうくらい楽に走れるのだ。これは基本素性+最新機能のタッグによるものだが、背中をそっと押してくれるような自然でさり気無い機能の介入なのが嬉しい。

 走行後、同じ道を自分の足で歩いてみたが、「こんな所を走っていたんだ」と愕然……。更に他の同業者が走るシーンを外で見てみていると、「サスが壊れているの?」と思うくらいの足の動きと大地をがっしり掴むトラクション、当たりそうで当たらないボディ下部の形状や角度など、驚くことばかりだった。

■「オプカン」標準装備でオンロードだって最高だぞ

カラーリングも映える
カラーリングも映える

 続いて、オンロードの走行だ。オフロードに強いクルマを舗装路面で走らせると、走る/曲がる/止まるの性能がよく言えば“穏やか”、悪く言えば“ダル”になってしまうのが一般的だが、新型GXは下手な都市型クロスオーバー以上に普通に走る、いやそれ以上にスポーティな印象さえ感じるくらいだ。

 EPS採用のステア系は軽い操舵感で必要な情報のみを的確に伝えてくれるし、ボディオンフレーム構造の欠点の一つである下屋(シャシー)と上屋(ボディ)のバラバラな動きは皆無の見事な一体感、低重心/前後バランスの良さを活かした旋回姿勢と言った基本素性の高さはLX譲りだが、ダイレクト感が強くスッキリとした車両挙動により、クルマがより小さく、そしてより軽く感じるのだ。

 ちなみにLXとGXの車両重量に大きな差はないが、体感的には「150~200㎏くらい軽いのかな?」と思ったくらいの機敏な動きを見せる。直進安定性もボディオンフレームとは思えない高いレベル、外乱に影響されやすく落ち着きがなかった先代に対してビシーッと走ってくれる。運転支援も充実&精度高いので、長距離クルージングも楽々だ

 重箱の隅を突くとセンター付近の落ち着きや切り始めのレスポンスは若干緩めだが、EPS制御を手ごたえ重視&重めの操舵力にスポーツにすれば問題なし。また、コーナリング時の姿勢変化もE-KDSSの巧みな制御によりオフロードであれだけストロークしたクルマとは思えないくらい少なめで、思わずコーナーを攻めたくなるくらいの一体感だ。

 乗り心地も良好で、入力は優しくストローク感が高いが、ショックをスッと抑えて無駄な動きを出さない見事なボディコントロールに脱帽。これはAVSとE-KDSS、そしてTOYOオープンカントリーの協調によるものだろう。

 そんな印象から、オンロードで走らせていると、「このモデルは本当にあの悪路を軽々走ったクルマなのか?」と勘ぐってしまうくらいの見事なオンロード性能だった。

次ページは : ■グレード違いも試乗してみると……

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