生産中止となるコペンとミラ イースDSRで参戦!
現行コペンは2026年8月で生産終了となった。参戦したコペン愛(LOVE)号は大阪のダイハツ本社にあるコペンファクトリーに展示されていた車両で、ボディいっぱいに寄せ書きがある。
「コペンに出会えてよかった!」とか「3代目コペン楽しみにしています!」など、コペンへの感謝や次期コペンへの期待など熱い思いがつづられている。ダイハツ社員はコペンがいかに愛されてきたかを感じるとともに、決してなくしてはいけないクルマだと想いを新たにしたはずだ。
そしてこの春100台限定で販売されたミラ イースtuned by D-SPORT Racing(ミラ イースDSR)も参戦。こちらは開発中の車高調付きサスペンションに加え、インタークーラーとエンジンの吸気対策を施したダクトを装着。冷却効果を高め、より走行性能を向上させている。DGRのメンバーが3Dプリンターで制作したというが、見栄えも悪くない。
どちらのクルマもGP-3Fと呼ばれる新規格軽のターボ車両、そしてマニュアルというクラスからのエントリーとなり、94Lのガソリンで10時間どれだけ多くの距離を走れるかに挑んだ。
結果はコペン愛(LOVE)号が163周、ミラ イースDSRが161周走り見事完走。富士スピードウェイのレーシングコースは4563mなので、コペンの163周は約744km、ミラ イースの161周は約735kmにもなる。エコランが基本とはいえ、序盤は結構なスプリントで走り、ベストラップはどちらも2分27秒台。
コペンは専用のECUを採用していることもあり、ストレートのエンドスピードは180km/h近くになるからクルマには相当な負荷がかかる。コペンにとっては厳しいが、これもいいテストになる。
井上雅宏社長はコペンを22周ドライブし、仲間と一緒に汗を流した
コペンのセカンドドライバーを務めた井上社長もリズムを掴んだ周回ではベストラップ2分40秒956を記録。しっかりと22周を走り切った。クルマを降り、汗をぬぐいながら、井上社長はこう語った。
「こんなにたくさんのクルマと一緒に走ったのは初めてですが、今回乗せてもらったコペンはとても乗りやすく、周回を重ねるにつれて周りを見る余裕もできました」。それを聞いたDGRのメンバーは全日本ラリーで鍛えた車高調と専用のECUに手応えを感じたようだ。
「モータースポーツがクルマの開発に重要だということをこれまで知りませんでした」。井上社長はそう話す。「現場に来て開発のメンバーと話しながら、ダイハツはコモディティ(量産型の商用車や乗用車)もやっていきますが、ストーリーのあるクルマづくりも、しっかりやっていかなければならないということがわかってきました」と話す。
ちなみに井上社長は秘書を同行せずにやってきた。自分のために「お盆休みをつぶしてもらいたくない」という想いからだろう。今回参加したメンバーもいい意味で遠慮がなく、チームの一員として歓迎し、普段なかなかできない本音の会話を交わしていたのが印象的だった。
モータースポーツを経験し、クルマづくりを共に考える井上社長が率いるダイハツが、どんな面白いクルマをつくってくれるのか、期待しよう。
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