現在、我が家には3歳のシーズーがいる。名前はチル。名づけたのは当時7歳の息子で、正式名称は「チルチル」という。正直、イマイチだと思ったため、違う名前の候補を聞いたところ「じゃあ、『ヘッド』」と、暴走行為を率いていそうな名前を提案してきたため、今の名前に落ち着いた。
実はチルは2代目。以前はシェットランド・シープドッグを飼っていた。しかし高校生の時に13歳で天国に召されてしまったので、愛犬とドライブを楽しむようになったのは、今の「チル」になってからだ。というわけでわんこと一緒にクルマで出かけることを考えるだけで、なんとなくテンションが上がってしまう。
文/飯嶋 譲(ベストカー編集長)、写真/茂呂幸正
■助手席に装着できる「ペットシートプラスわん2」で愛犬もさみしくない!
ところが愛犬とのドライブを快適なものとするのは、案外難しいとわかった。現在はクレートに入れた状態で、愛車の2列目シートに固定しているのだが、極度の甘ったれ犬で飼い主の姿が見えないことが不安になるのか、ずーっと淋しそうな声を出している。
抱きしめて安心させてやりたくなるが、それは運転を放棄することになるので不可能だ。どうしたものか。そこで今回試してみたのが、ホンダが純正アクセサリーとして用意する「Honda Dog」シリーズの「ペットシートプラスわん」だ。助手席にも愛犬を乗せられるようになるというのが、おおいに気になる。
聞けば今回リニューアルが行われてサイズが少し大きくなり、名前も「ペットシートプラスわん2」になったとか。獣医に行くたびに「少し太りましたね」と言われる愛犬には縦方向の5cm拡大のみならず、幅・奥行きのサイズアップは嬉しい。これなら体高が高めの小型犬でも楽々だろう。
というわけで「ペットシートプラスわん2」を装着したホンダのフィットクロスターで、ドライブに出かけてみた。
■愛犬家のチームが開発しているから愛犬にも飼い主にも優しい
「まずはチルを乗せて……」と、この段階でペットシートプラスわん2が、普段使っているクレートよりはるかに優れていることに気づいた。
乗り込んだ愛犬の視界確保に貢献しそうなメッシュ素材の上面は、ファスナーで、後方から前方に大きく開き、足をジタバタさせて中に入るのを嫌がりがちな我が家の甘えん坊でも、すんなり乗せることができた。
そして乗せてみて驚いたのが、一度乗ったらチルが凄い勢いでリラックスしたことだ。
普段ならばクレートのなかでゴソゴソ動き、時折淋しそうな声を出すというのに、飼い主の姿が見えるからか、中に敷かれたカバーが洗濯可能な柔らかいマットが心地よかったのか、クルマが動き出して5分もしない間に横になってリラックスモードに移行した。凄いぞ、ペットシートプラスわん2!
このペットシートプラスわん2含むHonda Dogシリーズは、2005年の初の商品販売から現在まで、実際に犬を飼っているチームが開発を行っているという。
なるほど、ならばペットシートプラスわん2の、エアバッグ展開時でも干渉しにくい形状とか、リードやオモチャなどの小物入れとか、難燃性と撥水性を持たせた生地とか、愛犬と飼い主に優しい設計も納得だ。
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