クルマが会議室に!快適な移動空間がもたらす深いコミュニケーション
このプロジェクトをはじめてからよくクルマに乗るようになったという牧野さん。以前は、公共交通機関での移動がほとんどで、クルマを必要としていなかったものの、千葉との行き来によって、新たなクルマの魅力に気づいたという。
「特にこの1年間はよくクルマに乗るようになって、この空間で過ごす時間は貴重なのではないかと思うようになったんです。東京から千葉まで約90分くらいで、往復だと3時間ほどですが、プロジェクトに関わる人たちや興味を持ってもらっている人たちと、こんな感じでクルマで一緒に移動することがよくあるんですね。そうすると、移動中に自然に話ができたり、アイディアもどんどん出てきたりして、ある意味クルマが会議室のようになることも多くて」
ーbZ4Xの車内はいかがですか?
「bZ4Xは、車内がとても静かなので、会話もしやすいだろうなと感じましたし、車内でのコミュニケーションがより深くできそうだなという期待感がありますね」
牧野さんは、bZ4Xのさまざまな機能に興味を持ちながら、実際に充電設備を試したり、運転することで、これまで乗ってきた内燃機関のクルマとは少し違う感覚を得た様子だった。
―運転された感じはハイブリッド車と比べても変わらない印象かと思うのですが、逆にここは違うという部分はありますか?
「エンジンで動くクルマに乗っていると、ガソリンの減りをそこまで気にすることはないじゃないですか。でも、bZ4Xに乗っていると、メーター内のバッテリー残量が気になったり、航続可能距離が減っていくのを見て、少しでも電池を温存しようという気持ちが芽生えたりして」
ートヨタはそういったユーザーの不安を少しでも和らげるため、バッテリー残量をパーセント表示できるようにしたり、必要な充電を切り上げて出発できるように充電時に走行可能距離を表示したりするなど、bZ4Xの改良を何度も行っているんですよ。
「電気自動車にとって、一目見てどのくらい走れるかが分かるのは良いことですね。bZ4Xが充電満タンの状態であれば、余裕を持って東京から千葉の往復ができると分かってはいるんですが、やっぱり気にはなるんだなって。それはネガティブな話ではなくて、bZ4Xなどの電気自動車に乗ることによって、普段は目に見えない電気やエネルギーのことを改めて考える良い機会なのかもしれないと感じたんです」
トヨタでは、bZ4Xのような電気自動車以外にも、水素の燃料電池車(FCEV)であるMIRAIや、プラグインハイブリッドやハイブリッドなど、さまざまなアプローチからCO2を削減していくマルチパスウェイの考え方を推進している。牧野さんも単純に移動を電気自動車にするだけでは、環境問題の課題解決にはつながらないと考えているそうだ。
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