■午後の部は土屋氏のデモランでスタート
昼食を終えて、午後は試乗タイム。ホンダコレクションホールから、もてぎの多目的コースに舞台を移して試乗スタート。
実はこの日は午前中に雨がシトシトと降ってドップリ梅雨って感じだったが、試乗をする前に雨はやみ、主催者、スタッフ、参加者ともひと安心。「実効空力はウェット路面のほうが違いがわかりやすい」、ということだったので、試乗スタート時に路面がぬれていたのは最高のコンディションだったとも言える。
まずは土屋圭氏が所有するAE86トレノのデモランでスタート。土屋氏のデモランは合計2回行われ、1回目はフロントバンパー下、2回目はリアエンドにシェブロンを装着して走行。「フロントも効果的だけど、リアのほうがよりその効果がわかる。コーナリング時にリアの滑り出しが早くノーズの入りがいい」とその効果について説明。これは外から見ていても明らかで、コーナリングスピードは同じながら、リアにシェブロンを装着した時は明らかに旋回半径が小さかった。
■シェブロン有り無しのN-BOX試乗
さて参加者の試乗する番だ。まずはノーマルのN-BOXとホンダアクセスが試作したシェブロンを装着したN-BOXから比較試乗。速度リミットは50km/hで、2周旋回→ブレーキング→スラローム→ほぼ180度ターンしてギャップ超え、というコースを走る。まずはノーマル状態で走り、同じコースをシェブロンを装着してまた走る。
いやはや、こんなスピードで空力効果を体感できるのか? と傍目に思っていたが、2台のN-BOXの試乗を終えた参加者は「ギャップを超える時にはサスペンションが変わったかと思うくらいマイルドになった」、「シェブロンを装着すると旋回時に舵角一定に保てるようになった」、「コーナリングスピードが明らかに上がった」、「ブレーキング時に車体の乱れが小さくなった」などなどニコニコ顔。
■リアに装着すると効果がわかりやすい
不思議なくらいN-BOXで空力効果を体感できなかったという人は皆無。となれば、あとは時間の許す限り愛車に装着して走りまくれ!! A組5台(20分)→B組5台(20分)×2でA組、B組とも40分間が持ち時間。その間にフリードモデューロXを普段のアシとして使っている大津選手も走行した。
「リアだけじゃなくいろいろなところに装着してみてください」(ホンダアクセス開発者)の言葉どおり、各人フロント、リア、ルーフエンド、ボディサイド、リアスポイラーなどなどいろいろ試していた模様。
シェブロンを自作した時に不要になった三角形のパーツをドアミラーやフェンダー周りに装着したりしている人もいた。
「ルーフエンドまたはリアエンド(スポイラー下)がやっぱり一番効果がわかりやすい。特にリアエンドはクルマのスタビリティが格段によくなる」という意見が最も多かった。「燃費性能にどう影響が出るのかも試したかった」、「シビックタイプRだけでなくいろいろな車種向けのシェブロンを市販してほしい」などの貴重な意見も出ていた。
時間制限を設けてないと、延々とトライしてそうな参加者だったが、最後にシェブロンが搭載されているプロトタイプのテールゲートスポイラーが装着されているシビックに特別試乗。
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