メーカー公称値は300kmなのに実走行で1000kmってどういうこと!? BEVトラックでは「運行戦略」が超重要に!

スイスではディーゼル車より低コストに!?

 これによりヒューゲルスホッファーではBEVトラックの運行コストがディーゼル車より30%も安くなった。大量導入を進めているのはこのためだ。

 BEVトラックがコスト効率においてディーゼル車を超えた背景には、同社の戦略のほかスイスの制度の影響もある。

 スイスは道路通行料金制度でゼロ排出車を優遇しているが、特に大型車ほどメリットが大きくなるシステムだといい、トラックの電動化が促された。このため従来型パワートレーンに対しても経済的に競争力のある選択肢となっている。

 世界的に電動化が足踏みする中、スイスでは2025年の最初の11カ月で総重量16トンを超える大型車の電動化比率が14.7%を記録した。これは電動化の先進地域とされる欧州平均の1.9%を大幅に上回り、約8倍だ。

 個人の好みが多分に反映される乗用車と異なり、生産財(生産活動のための道具)であるトラックでは、経済的合理性があれば電動化が一気に進むとされてきたが、スイスの例はこれを実証している。

 車両、インフラ、企業と組織、政策が揃うことでBEVトラックへの移行が大きく前進することが示され、電動化を脱炭素化の主要な手段とするルノー・トラックスは、スイスをモデルケースとして電動化の条件を整えることを欧州諸国に呼び掛けている。

【画像ギャラリー】スイスの運送会社が導入しているルノー「Eテック T」(2枚)画像ギャラリー

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