コロナ禍ではあるが、日本の新車販売は堅調に推移している。その原動力のひとつが残価設定ローンの利用者が増えていることではないか
日本の新車の売れ筋は、軽自動車、ミニバン、SUVの3車種だ。残価についてもこの3車種は比較的高めに設定されているようだ
現在の残価設定率は30%~40%が多い。残価設定率の申し子的爆売れ状態の「アルファード」も、今は最大49%と一時期に比べれば落ち着いた感もある
子育て世代に人気のSクラスミニバン「シエンタ」の残価設定率は25%程度と低め。子育てによる使用状況に影響されるためと考えられるが、その分査定額との差額がやや大きく上回るケースもあるようだ
国内ではパッとしないホンダ「CR-V」もグローバルで見ればホンダのドル箱車。中古車での海外輸出を前提とした需要が見込めるため、日本の人気に関わらず35%の残価設定が可能。奥が深い世界だ
日産は戦略として残価設定率を高めに設定している。e-Powerで高めの車両価格設定でも残価率が高ければ支払額は抑えられるということだろうか
電動化や安全機能の充実等で、クルマの高額化によるクルマ離れ防止策なのかクルマの買い方が多種多様となっている。どの買い方が一番自身に適当なのかよく検討して決めて欲しい