2019年からカワサキの出資を受けるBIMOTA(ビモータ)。これが国内で取り扱いになるのであれば、当然ベストセラーのZ900RS×ビモータ=KB5(仮称)を期待したいところ(CGイラストは編集部が制作したもの)
2019年11月に公表されたカワサキ×ビモータ。両社のタッグで231psを発揮するカワサキ・Ninja H2のスーパーチャージャドエンジンと、ビモータのシンボルであるセンターハブステアが融合した
2020年に投入された新生ビモータの復活作がテージH2。2021年7月現在、輸入車を取り扱うモトコルセ(神奈川県厚木市 )が国内に輸入販売をしている。価格は866万8000円
ビモータがSNSで発信するKB4は、1978年に発売されたKB1の現代版とされている。丸目のフルカウルはそのイメージを踏襲しているが、ノスタルジーだけでなく革新技術も取り込んでいる
1978年のKB1。KB1はカワサキ×ビモータ1号機という意味。Z1000のエンジンをビモータ独自の車体に搭載。水平マウントされたリアクッションがベース車のNinja1000SXと共通なのは偶然か!?
KB4は、バイクでは珍しいリアラジエターを採用するとの情報だ。これによって、エンジン搭載位置がよりフロント側に移動でき、ショートホイールベース化、フロント荷重の促進が期待できる
バイクでラジエターは、エンジン前面に配置するのが常識。D-1などクルマのドリフトマシンで、フロントを軽くするためにリアラジエター化する例もあるが、バイクの市販車では希少。予想図のようにNinja1000SXよりもショート化するだろう
コチラがKB4のベース車と言われるカワサキのNinja1000SX。アップハンドルに防風性の高いカウルを備えるスポーティツアラーで、KB4に面影は皆無だ
Z900RSの水冷直4をベースに「KB0」を再現したKB5。元祖Z1をオマージュしたZ900RSに対し、斬新な懐古系ヨーロピアンスポーツを提唱できる(CGイラストは編集部が制作したもの)
こちらがビモータ初の製品と言える1973年発売のZ1用キット。フレームが制作されていないためかナンバリングされていないが、スイングアームはビモータ製。「KB0」と言える存在だろう
2018年から3年連続国内ベストセラーのZ900RS。そろそろ角Zタイプがリリースされてもおかしくない頃合いに、KB5のような展開があるとサプライズ度がアップするはず。果たして!?
カワサキプラザは、2017年から本格スタートした専売ネットワーク。高級感のある雰囲気を重視しており、ビモータとのマッチングは最高だ
ビモータとは、戦闘力の高いハンドメイドのシャーシで知られる名門コンストラクター。ドゥカティやMVアグスタの車両設計でも知られる伝説的なエンジニア、マッシモ・タンブリーニが創業者の一人だ。1973年、独自フレームにCB750フォアの心臓を積んだレーサー=HB1から出発し、斬新なフルカウルのDB1、アルミニウムツインスパーのYB4、センターハブステアのテージ1Dなど革新的なマシンで知られる