ドアミラーと比べて、スタイルという面ではフェンダーミラーは一歩劣る。しかし利便性ではドアミラーよりも優れた面があるのだ
1981年登場のホンダ シティ。前下がりのボンネットに非常に長い脚で取り付けられたフェンダーミラーに当時のデザイナーの苦労がしのばれる
シティのフェンダーミラー。軸の肉抜きなどでデザインを工夫している。ドアミラーを装着するのは1983年登場のシティ ターボIIから
1983年の解禁以降、最初にドアミラーを採用した日産 パルサーEXA
パルサーEXAのあとを追うようにドアミラーを採用したトヨタ カローラ。以降瞬く間にドアミラーが普及し、フェンダーミラーはオプション設定となっていった
トヨタ クラウンコンフォート。タクシー以外でフェンダーミラーを見かけることはほとんどなくなった
新しい車種ではあるが、フェンダーミラーを採用したジャパンタクシー。タクシードライバーからは今もフェンダーミラーを望む声が大きい
ジャパンタクシー車内より。ドアミラーよりも前よりに位置するフェンダーミラーは視線や首の移動が最小限で済む。長時間運転する人たちには疲労の蓄積は少ないほうがいい
ただでさえ今時の自動車には見なければならない装備が増えている。視線の移動は安全面から考えても少ないのに越したことはない
ドアミラー車で助手席に乗客がいる場合、左のドアミラーを見る時に隣の乗客が視界に入る。運転に集中できるというのもフェンダーミラーの長所だ
トヨタ クラウンセダン。ちょっと意外な気がしないでもないが、写真のようにドアミラー車も存在する