11月25 日に待望の日本デビューを果たしたWRX S4! レヴォークから始まった新世代SGPをベースにWRXならではの世界観をスバルはどのように表してきたのか? とことん迫ってみた!!
乗ってアクセルを踏んだ瞬間から先代とすべてが違う! それが新型WRXの特徴だ。エンジン、シャシー、ブレーキ、ダンパーなどすべての進化が融合した結果だろう
新型WRX S4のエンジンは2.4LのFA24ターボを搭載。先代に比較すると若干スペックダウンするが、排気量アップにより低速域でのトルクの厚みが増しているなど体感的な速さは先代同等以上のようだ
サーキットで全開走行中のひとコマ。レヴォーグより始まった新SGPのシャシー+フルインナーフレーム構造は新型WRXの走りのレベルを飛躍的に向上。コーナーを全開で攻めても、安心感が絶大……だそうだ
先代WRX S4のオーナーである国沢氏が待望の新型試乗! のっけからS♯モードで全開走行も、全てが進化したWRXの完成度の高い走りに大満足!!
ハンドリングのスムーズさに非常に寄与している2ピニオン電動パワーステアリング。よりダイレクトな操作感が体感できるこのシステムはWRXの走りの質感向上にひと役買っている
国沢氏がサスペンションの理想像と激賞するザックス製電制ダンパーを装着する足回り。今回のWRXで特徴的なオーバーフェンダーは高速走行時のタイヤ周辺の整流に抜群の効果あり!
新型WRXのコックピット。走りのモデルとはいえ、単にスパルタンな内容は過去のもの。コンソールには縦型の大型ディスプレイなど、最新装備満載だ
スバル自慢の安全システム、アイサイトは当然最新の「アイサイトX」が搭載される。衛星との通信により精度の高い制御を実現!
新型S4はレカロシートをオプション装備で設定する。国産シートでいい出来のシートも出現はしてきているものの、未だレカロを超えた! というシートは見当たらない。レカロにはそれだけの歴史とノウハウがある
後席もアームレスト付きでしっかりとしている。ザックス製の電制ダンパー付きで乗り心地にも振ることができ、以前に比べれば快適かもしれない
新型S4の開発者、スバル五島賢PGMによるリアフェンダー自慢? フェンダーに缶を乗せることができるくらい立派な張り出し!!
WRX S4のフロントスタイル。フロントマスクは先に発売されたレヴォーグに相通じるところがある。しかし、ボディカラー以外の部位はブラック一色で統一。まさに「武闘派」感を醸し出している
WRX S4のリアスタイル。リアコンビランプをつなぐラインはBRZに通じるデザインだ。この角度で見ると、リアドアからフェンダーにかけての張り出しがかなり大きいことがわかる
セダンながらいかにスムーズに空気を流すことに腐心したボディデザインであることがわかる。張り出したブリスターやその先に装着される黒いオーバーフェンダーもボディへの空力を極めた結果、必要とされたデザインなのだ
外装オプション装着車。すでに完成されたデザインのためか、より空力効果を高めるために装着されているように見える。
同じくオプションを装着したリアスタイル。先代までのような大型リアウイングは装着されず、整流効果の高そうなリップスポイラーの装着にとどまる。アンダー部にとどまらず、リアスポイラーもボディ同色とならないことにこだわりを感じる
下回りのブラックアウトされているスポイラー関係はすべてカーボン調の柄が入る。オプションのリップスポイラーにも柄は入っており、後から装着される部品でも全体の調和を崩すことはない。
サイドスポイラーにもオプションでマットガードやリップスポイラーが装着可能だ
オプションのハニカムグリル。標準装備のグリルの方がより複雑なデザインにもみえるが、グリル前面に均等にハニカムのデザインを入れることも意外に難易度が高い。非常に美しい仕上がりに見える
アルミ製のスカッフプレートにもWRX S4の文字が入る
シフト周り。オプションでスエード調のトリムへ変更している
コンソールリッドもオプションでスエード調の表皮に変更可能。スポーツモデルではあるが、決してスポーツ一辺倒でない使用についてもかなり考慮されていることがわかる
驚いたことに運転席に横のレジスターにもスエード調のトリムを施した仕様が設定される
助手席前のソフトパッド部にもスエード調に変更可能。かつてのスバル車ではこの部位のプラスチッキーなトリムはユーザーから散々な評価だったが、今となっては上質さも欧州車並みを目指すということなのだろうか?