ヤマハが初公開した水素エンジン。トヨタ用だが前身のガソリン仕様、水素仕様ともにヤマハが開発したもの。インバンク排気になっており、中央で集合しているのは排気管となる
記者会見に登壇した二輪&四輪メーカーの社長たち。右から、川崎重工業の橋本康彦氏、ヤマハ発動機の日髙祥博氏、トヨタ自動車の豊田章男氏、スバルの中村知美氏、マツダの丸本明氏
4社は、カーボンニュートラル燃料の「つくる」「はこぶ」「つかう」選択肢を広げる3つの取り組みをアピール
ミッドシップへの搭載を想定したV8水素エンジン。官能的な排気音も魅力で、8in1集合排気管がハーモニックレーシングサウンドを奏でる
ヤマハの音叉マークをシリンダーヘッドカバー上に設置。カワサキが10月に展示したバイク向け水素エンジンより開発が進んでいる印象だ
引き続きバイクメーカーのみの会見も行われた。右から、スズキの伊藤正義 二輪事業本部長、ヤマハ発動機・日高社長、カワサキモータースの伊藤浩社長
砂糖の生産が盛んなブラジルでは、ホンダやヤマハからバイオエタノール燃料対応のバイクが既に発売中だ。写真はホンダ・XRE300
水素で発電する燃料電池車のスズキ・バーグマンFC。2017年には公道テストも開始していた。水素+電動も選択肢の一つだ。「現在も開発は継続中」とスズキ・伊藤二輪事業本部長
カワサキは、今回の発表に先立って10月6日に水素エンジンに必要な直噴技術を研究する「二輪用直噴エンジン」も公開。H2のユニットを改造してシリンダーに燃料を直接噴射している。まだ水素で動かしてるエンジンではない
カワサキが発表した水素エンジンに向けて研究中の直噴エンジンのイメージ画像
トヨタから委託されヤマハが製作した水素エンジン。ガソリン仕様のエンジン型式は2UR-GSEだが水素エンジンに型式は与えられていない
エンジンの種類はV型8気筒DOHC32バルブ4968ccデュアルVVT-iE。スペックは最高出力335kW(455.6PS)/6800rpm、最大トルク540Nm(55.08kg-m)/3600rpmとなり、トルクは水素の方が10Nm上だ
クランクシャフトはクロスプレーンタイプで不等間隔爆発。1-8-7-3-6-5-4-2の順番で爆発する
水素の燃焼特性を活かして低速トルク向上、高レスポンスが特徴となる