街中を走っていて「あのクルマの横の穴なんだろう?」なんて思ったことはないだろうか?
「羽(や板、あるいは巨大なブロック)が付いていて明らかにノーマル車と形が違う!」車体のそこかしこにつけられた、まるで飛行機や洗車のようにハデな板やふくらみなどをエアロパーツという
「あれ、あのクルマ、ボンネットに穴空いちゃってるよ!」空気取り入れのためにボディに設置された穴はダクトやバルジなどと言われる
「オレと同じ車種なのに、顔がギラギラ光ってる!」各部をより目立たせるパーツがガーニッシュだ
「あのクルマ、あんなにデザインがシンプルだったっけ?」段差や凹凸をなくして平らにするスムージングもカスタムの一種!
「後ろのクルマ、バンパーから何か出ちゃってるけど大丈夫?」牽引フックはサーキット走行車であることの誇り!
「うわ、前走ってるクルマのマフラーでっかい!」マフラー交換しなくてもルックス的な効果を得られるマフラーカッター
「おおい、なんか隣のクルマから刃物が出てんぞ!」カナードは近年人気上昇中の板状エアロパーツ
【カンガルーバー/グリルガード】かつてRVブームで大ヒットしたグリルガードのことで、フロント周りのグリルやヘッドライト、バンパー周辺をカバーするアイテム。主に海外で走行中にカンガルーや鹿などの動物と接触した場合にクルマへのダメージを低減するために使われていたが、その迫力がウケて動物が飛び出してくる頻度が少ない日本ではドレスアップアイテムとして定着した
【アンダーネオン】車両の真下の地面を照らすドレスアップ手法。光源にはドレスアップ用のネオン管やLEDテープが使われる。装着を禁止する明確な規定はないが、カラーは、フロントとサイドは赤がNG、リヤは赤・橙・白がNGで、明るさは300カンデラ以下でないと不適合となる。ピカピカと華やかだが、最近はすっかり見かけなくなった
【オーバーフェンダー/ブリスターフェンダー】オーバーフェンダーはフェンダーのアーチ部分をノーマルよりも外側に広げたもので、ブリスターフェンダーはアーチ部分だけでなくフェンダー全体が左右に大きく張り出しているもののことをいう。どちらも標準よりも太いタイヤを収めるためにボディを拡大するパーツ。これらを装着することで車幅が20mm以上広がる場合は構造変更届けが必要だ
【砲弾型マフラー】円筒状のサイレンサーを有するマフラーで、排気の抜けがよくて排気音が大きいという特徴がある。90年代後半に大流行したが、現在ではあまり見かけなくなった。ちなみにマフラーを交換すると、排気抵抗が減ってアクセルレスポンスの向上が体感できたり、エンジンの吹け上がりが鋭く感じられるようになる。交換する場合は、保安基準適合が条件となる
【ディフューザー】リアバンパーの下取り付けられる空力部品のことを指す。ボディ下面を流れる空気の流速を高めることでダウンフォースを発生させ、直進安定性やコーナリング性能が高められる。かつては後付けのカスタムパーツだったが、今どきはスポーツカーをはじめ、走行性能にこだわって開発された車両にはノーマルの状態で標準装備されている
【GTウイング】リアに装着するエアロパーツの一種で、大きな羽の上を通過する空気と下を通過する空気の速度の違いによって生じる空気圧の差を利用して空力効果が得られる。他のエアロパーツと同様に高速走行時の安定性の向上が期待できる。かなり大型なので、ドレスアップ効果は絶大だが、車重の増加、保安基準への適合、装着時にトランクなどの取付部に穴を開ける必要があるなど、気軽には手を出しにくい
【ツライチ】タイヤとフェンダーの位置が、できるだけ一直線になるくらいまで、タイヤを外にオフセットした状態のことを指す。タイヤの位置ができるだけ外に出ているほうがかっこよく見えるのだが、ボディより出てしまうのはNG。車高との兼ね合いも含め、いかにギリギリのところにセットするかが、腕の見せどころだ
【鬼キャン】キャンバー角(クルマの正面から見た時の、タイヤの傾き)が極端に傾いている状態のことを指す。タイヤが路面に正常に設置していないので、激しい変磨耗の元になる。見た目がやんちゃで個性は主張できるが、クルマのセッティングとしては好ましい状態ではない