ハイパーロードカーであるヴァルキリーよりもひと足先の日本上陸となったアストンマーチン ヴァルキリーAMR Pro。ヴァルキリーをベースにしたサーキット専用マシンだ
フロント下部にちらりとのぞくスポイラーはそのままフォーミュラーマシンのようだ
鼻先にはアストンマーチンのエンブレム。いつかジェームズ・ボンドに乗ってほしい!
横からみるとル・マンカーのようにも見える
リアクォーターからの眺め。リアの上下に展開される空力パーツが禍々しい雰囲気を醸し出している
リアクォーターからの眺め。リアの上下に展開される空力パーツが禍々しい雰囲気を醸し出している
試乗したプロドライバーやオーナーの声を総合した“F1とLMPを足して2で割ったマシン”という筆者の表現は外観の様子にも当てはまる
全幅からわずかにはみ出す空力パーツと比較して、申し訳程度に取り付けられたヘッドランプの対比が面白い
大きく湾曲したフロントガラス上部には「Valkyrie」の文字が
複雑な曲線を描くリアウイングが美しい。ボディ後方上面の「CAUTION HOT(高温注意)」の表記が目を引く
誰もが「ドアはこう開くだろうな」と考える形で開閉する。車体の形状から考えてもこの方法以外はあり得ないのだろう
公道での使用は想定していないので、どう見ても乗りづらそうだが、逆に雰囲気が高まる
サイドには「002」の表記が。アストンマーチンにおけるプロジェクト番号で、ロードカーのヴァルキリーは「001」。次が当車で、003はヴァルキリースパイダー、004はヴァルハラ。そして筆者は005はヴァルハラスパイダーで、006はまだ見ぬ新型ヴァンキッシュと予想
コスワース製6.5L・V12自然吸気エンジンをチラ見せ。最高出力は1000ps
まさに「コクピット」と呼ぶにふさわしい運転席
ハンドルは近年のF1マシンを思わせる形状。ステアリングというよりも操縦桿と呼びたくなる
ドア裏にも「Valkyrie」の文字
駆動系パーツと空力パーツが詰め込まれた車体の、その空いた隙間に人間が潜り込む。お世辞にも居住性は良くなさそうだが、それがいい!
シェイクダウン走行開始。多くのカメラの前に姿を現す。シャッターチャンスは一瞬だ
ヴァルキリーAMR Proのエンジン始動は電動モーターによる「押しがけ」となる。ルックスばかりか始動方法までが戦闘機風。車名もどこかのアニメに登場する戦闘機を思わせる?
走行中の姿を見ると、まさにル・マン用ハイパーカーを彷彿とさせる
走行中の姿を見ると、まさにル・マン用ハイパーカーを彷彿とさせる
シルエットはそのままバットモービル。オーナーの好みで塗装されたシックなガングレーメタリックがなおさらそう感じさせる
トラック専用なので公道用のレギュレーション対応を考える必要がないぶん、えげつないほどの空力的デザインを持つ
リアウイングの両端が車体を囲むようにサイドへと回り込み、生き物のような有機的なシルエットを作る。速く走るためだけに生まれた異形の怪物だ
最近のスーパーカー好きは、どうせ公道では持て余すほどのスペックならば、いっそサーキット専用車でもいいのではないかと考える人も多いようだ。高速道路などでスーパーカーを壊してしまう動画も見かけるが、オーナーにとっても周囲にとっても、クローズドコースで楽しんでもらうのが最良かもしれない