日野 Lシリーズ 北米専用のボンネット型トラックで、クラス6のL6(GVW10.4~11.8t)、クラス7のL7(GVW11.8t)がある。写真は年式の旧いモデル268で、L6相当の車型。268は日野製7.7L直6エンジンだったが、現行L6はカミンズ製6.9L直6エンジンを搭載する。全車アリソン製6速AT車である
三菱ふそう ファイターX インドネシアのふそうファイターは「ファイターX」を名乗る。日本だと大型車に相当する車両総重量(GVW)16~26tクラス。写真はGVW26t・6×4車型のFNで、鉱山用ダンプボディを架装する。270psの7.5L直6エンジン6M60と9速M/Tを搭載。同国でノックダウン生産中だ
三菱ふそう FI ファイターよりも安価な海外市場専用の中型車。キャビンはキャンターベースだが、タフな新開発シャシーを組み合わせており、FA(GVW10~11t)、FI(GVW12~14t)ともに中型トラックである。写真はベトナム向けのFI。170psの3.9L直4・4D37エンジンとメルセデス6速M/Tを組み合わせている。印DICV製である
いすゞ Fシリーズ〈英国仕様〉日本のトラックは、名門メーカーが群雄割拠する西欧では小型が主力だが、英国や南欧の一部では、いすゞフォワードに相当するFシリーズも食い込んでいる。写真の英国向け「F135」は、240psの5.2L直4・4HK1エンジンと6速M/TまたはAMTを搭載するGVW13.5t車である
日野 500ドミネーター 日野レンジャーのタイ仕様。GVW9.9~10.5tモデルをドミネーター、GVW26~30tモデルをヴィクターと呼んでいる。ドミネーターは155/175/210HPの5.1L直4・J05Eエンジンを積む
いすゞ FYシリーズ〈豪州仕様〉オーストラリアでは日本のトラックが多数派で、いすゞはシェア首位だ。フォワード相当のFシリーズ(GVW11~24t)に加えて、日本にはないFX系(GVW38~45t)、FY系(GVW30~35t)が大型レンジを担っている。写真は高床4軸8×4のFYJで、エンジンも日本の大型トラック・ギガと同じ、9.8Lの6UZ1である
UDトラックス クローナー UDは日本市場での中型トラック開発・生産から撤退したが、海外市場専用車として開発したクローナーは現役で、タイと南アで生産中だ。MKE(GVW10.4~11t)とLKE(GVW12~14t)、PKE(GVW15~17t)、3軸6×2モデルのPDE(GVW25t)がある。エンジンは5.1L直4のGH5E、7.7L直6のGH8の2機種がある
SMLいすゞ サムラット1312XT スワラジマツダからマツダが撤退してSMLいすゞとなった今でもマツダ タイタンのキャブを使用する。ほかにもキャブはエルフ(いすゞ)で、シャシーとエンジンはタイタン(マツダ)というキメラのようなクルマが存在する