【ポルシェケイマンから読み解く】 「内外装を入念に見れば、クルマの8割はわかる」

内装を見ればデザインした人の能力を見抜くことができる

 次にインテリアを見てみましょう。ここでも黒がすべて統一されています。そのおかげでアルミやレザーが引き立つのです。

 また、カドにRをつけて、材質の違うパーツを切り離しているのもケイマンのインテリアの特徴です。こうすることで各材質の役割の違いを明確にしています。

 ここを平たんに隙間なく単純にくっつけてしまうと同格に並んでしまい、材質としての演出の変化がなくなってしまいます。

 ポルシェは部品を寄せ集めているのではなく、それぞれひとつのソリッドな塊として脇役と主役を分け、さらに主役のなかでも光沢のあるものとないものが独立して存在しているように見せる工夫をしているのです。

 これも造り手のセンスであり、そこを見ればそのクルマをデザインした人の能力が見抜けるのです。

インテリアに関する“水野理論”も興味深い。水野氏はエンジニアの視点から内装の統一感や材質などをチェック。こうしたきめ細かな視点が、水野氏ならではの評価を形作っている
インテリアに関する“水野理論”も興味深い。水野氏はエンジニアの視点から内装の統一感や材質などをチェック。こうしたきめ細かな視点が、水野氏ならではの評価を形作っている

ベストカーの誌面やベストカーWEBの動画を通じて行われる綿密な「水野評」は、このようにして生まれています。

「水野氏のテストドライブは入念にクルマを“見る”ことから始まる」

続きは「ベストカー水野和敏SPECIAL」(A4判、オールカラー、税込842円)の誌面をぜひご覧下さい。

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