特に本格クロカンは、たとえば「10年後に手放すとき」「本当に困ったとき」で評価が決まるジャンルでもあり、参入から数年のブランドが最も証明しにくい領域でもある。新型パジェロがラダーフレームとディーゼルを守り抜いたのは、「その土俵」に相手を引きずり込むためだ、と読むのが自然だろう。
逆に言えば、ここで失敗は許されない。ビジョン第一弾が滑れば、後に続く13車種の説得力を失うことになる。7年待たせたぶん、答え合わせの期限は短い。しかし勝算はある。砂漠とジャングルで鍛えた開発力と信頼は伊達じゃない。オフィス街の舗装路と三つ揃えのスーツが似合う三菱でなく、砂まみれ泥まみれ傷だらけでも最後まで走り続けることなら得意だった三菱であれば、そして「いつもちょっとやりすぎる三菱」なら、きっと期待に応えてくれるはずだ。そんな三菱を信じて、新型パジェロの正式発売開始を待ちたい。
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