ミツオカ「バディ」発表!光岡自動車初のアメリカンビンテージ風SUV マジ欲しい!!

 昨今、SNSの普及などで時代は変わりました。昔であれば古いアルバムを引っ張りださなければ古い自分に出会えなかったと思います。

 でも今はSNSのおかげで、遠い昔の自分に、瞬時に振り返ることができる時代になったと思います。

 そうしたなかで、世代や性別に関係なく、誰しもが経験してきた泣き笑いの素敵な日々を、ある時は懐かしい自分に、ある時は今の自分に、またある時は未来の自分へ重ね合わせながら、物語を紡ぎあげる。

 バディというネーミングにはその人の物語にそっと寄り添い、そばにいてくれる相棒であってほしいという想いが込められています。

カタログに使われている写真
カタログに使われている写真
家族4人のそばにバディをあるイメージ
家族4人のそばにバディをあるイメージ

―カタログを見ると心が温まるような素敵な家族像が浮かんでいきますね。

渡部執行役員 カタログに関しては、タイムラインになぞらえて、誰しもが経験したような喜怒哀楽の物語を基本コンセプトとしました。

 青春時代を振り返って、愛しい人や友達との出会い、家族とのかけがえのない時間、そういったものをみなさん、それぞれの人生に重ね合わせながらバディにシンパシーを感じていただければと思います。

―新しい企画を進めていくうえで意識していることは?

渡部執行役員 あまりかしこまらずに、理屈より楽しさとか、遊び心を意識しながら進めています。自分の経験と感覚を信じること大事にしています。

―光岡自動車の今後の予定をお聞かせください。

渡部執行役員 現在、いろいろな企画が複数あります。ただ、生産能力の問題があります。例えばラインナップの特別仕様車にしても生産の調整をしなければいけませんから、なかなか難しく、商品化するためには優先順位をつけざるをえません。

 バディのようなベース車をモデファイして投入するようなモデルではなく、先ほど社長が話したような光岡独自のオロチやゼロワンのような型式認定取得を目指すならば、開発コスト、投入時期、市場規模、採算性も考慮しなければいけません。

 メーカーなんだから光岡らしいオリジナルのクルマを出してくださいという声も非常に多くいただいているのも承知しております。

 我々はこれからも努力を重ねながら、近い将来、真の光岡のオリジナルモデルを投入できるよう努力して参ります。

 これからも楽しいクルマ作りに遊び心を添えながら、生産していきますので、よろしくお願い致します。

バディをデザインした光岡自動車企画開発課の青木孝憲課長(左)
バディをデザインした光岡自動車企画開発課の青木孝憲課長(左)

―続いて、バディをデザインした企画開発課の青木孝憲課長に話を伺います。バディのコンセプトは渡部執行役員にも伺いましたが、そのコンセプトをどのように生産モデルに落とし込んでいったのでしょうか。

青木課長 はじめのうちはかなり豪快でやんちゃなアメ車像が浮かんできました。渡部執行役員とディスカッションを重ねていくうちに、やはりその日本車の持つよさ、これはロックスターで感じたことなんですが、例えば機能性、サイズ感であったり、上品さであったり、そういったことも盛り込んだほうがいいだろうということになりました。

 そこへ、アメリカンビンテージという明確なコンセプトがありましたので、日本車のよさをうまくアメリカンビンテージに織り交ぜながら、明確なコンセプトをデザインに落とし込みました。

―それは具体的にはどんな部分に表われていますか?

青木課長 フロントグリルはどっちをとってもまあ単調にならないようにかなり細かいラウンドを重ねて、サイズ感に合うように収めています。

 ともするとアメリカンビンテージといいますと、豪快さばかりが目立ってしまって、いきどころのない線や面がバーッと豪快に構成しがちなんですが、それはアメリカの大地だから似合う造形なんですね。

 バディの場合は角ばった造形をしています。これは私たちが憧れ、過ごしてきた、1970年代や1980年代のカルチャーやクルマのデザインを反映していますが、昔の造形手法や表現手法をそのまま持ってきても時代観がめちゃくちゃになってしまいます。

 そこはアメリカンビンテージの香りをうまく残しながら、令和という新しい時代観をとりいれながら全体のシェイプを整えました。

―ではその特徴的なデザインを実現するために取り入れた手法とはどういったものですか?

青木課長 これまで少量生産に対応するためにFRP(強化プラスチック樹脂)を主に使ってきましたが、バディからは、一般的な自動車の外装に使われるABS樹脂、PP(ポリプロピレン)という素材を使っています。

 これは自動車メーカーとしてはごくごく当たり前の素材なのですが、我々の生産規模からしますとイニシャルコストがかかってなかなかハードルが高いのです。

 バディの場合は角ばった造形を出すために、細かい造形は苦手なFRPからABS樹脂とPPの車室設計に代える必要がありました。

 そして何よりもバディはより多くのお客様にお届けしたいという思いから、品質向上と生産効率を上げる必要があってこのような手法をとった次第です。

―最後にバディを心待ちにしている方々にメッセージをお願いします。

青木課長 バディはこれまで光岡をご存じなかった方にもお楽しみいただけるクルマではないかと思っています。

 明るくて、爽やかでストレートに心に刺さる、新しい光岡像を象徴するバディを心からお楽しみいただければ嬉しく思います。

ゼロワンは1996年にオリジナルカーとして型式認定を受け、光岡自動車が日本で10番目の乗用車メーカーとして認められた記念すべきモデル
ゼロワンは1996年にオリジナルカーとして型式認定を受け、光岡自動車が日本で10番目の乗用車メーカーとして認められた記念すべきモデル
2001年10月第35回東京モーターショーでコンセプトカーとして発表されたオロチ。2006年10月に市販モデルを発表し、2007年4月より発売を開始、2014年9月に生産終了
2001年10月第35回東京モーターショーでコンセプトカーとして発表されたオロチ。2006年10月に市販モデルを発表し、2007年4月より発売を開始、2014年9月に生産終了
2018年に限定200台で販売した、マツダロードスターをベースにしたロックスター
2018年に限定200台で販売した、マツダロードスターをベースにしたロックスター


■光岡自動車「バディの発表展示会」(一般ユーザー対象)の概要
●開催日時:2020年11月28日(土)~30日(月)の3日間
・11月28日(土):10時~19時
・11月29日(日):10時~19時
・11月30日(月):10時~15時
●開催場所:「MITSUOKA麻布ショールーム」
東京都港区麻布台2-3-3
※混雑時は入場制限をする場合があります。駐車場の用意はないため公共交通機関でお越しください。開催期間中、展示会場での申し込み、契約はお受けしません。

光岡自動車ホームページはこちら!

【画像ギャラリー】秘蔵写真! RAV4とどこが違う? ミツオカの新型SUVバディを写真でチェック!

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