実は日産 アリアと競合!? 話題のヒュンダイ最新EV 新型アイオニック5は凄いのか

実は日産 アリアと競合!? 話題のヒュンダイ最新EV 新型アイオニック5は凄いのか

 2021年に入って勢いを感じる新型車を出し始めている韓国のヒュンダイ。

 ここ数年、10年ほど前の大躍進は薄れた感があったが、当サイトで既報の新型サンタクルーズも、そんな勢いを感じる新型車の象徴といえる。

 ただ、ヒュンダイの新機軸を象徴するモデルはそれだけではない。本稿では韓国で今年2月に登場した新世代のEV「アイオニック5」を紹介したい。

文/永田恵一 写真/Hyundai Motor America、NISSAN

【画像ギャラリー】日産「アリア」ヒュンダイ「アイオニック5」日韓新世代EVを見比べる


車格は日産 アリアとガチンコの「アイオニック5」

ヒュンダイ アイオニック5(全長4635×全幅1890×全高1605mm/ホイールベース3000mm)
ヒュンダイ アイオニック5(全長4635×全幅1890×全高1605mm/ホイールベース3000mm)

 アイオニックという名前は、プリウスと同車格でハイブリッド、プラグインハイブリッド、電気自動車というパワートレーンを持つ、コンセプトとしてはホンダクラリティに近いところもあるモデルで使われた車名だった(同車は2016年1月に登場)。

 アイオニックは、2020年5月に生産終了となったのだが、その代わりにベンツのEQやBMWのiのようなヒュンダイにおける電気自動車専用ブランドに昇格、その第一弾となるのが、今回紹介する「アイオニック5」である。

 アイオニック5は、新開発の電気自動車専用プラットホームを使ったミドルクロスオーバーで、車格など今年中に発売される予定となっている日産 アリアに近いモデルだ。

 全長4635mm×全幅1890mm×全高1605mm、ホイールベース3000mmというボディサイズを持ち、まずコンセプトカーのようなアグレッシブなエクステリアが目を引く。

繊細かつゆったりとしたインテリア

インテリアは、メーターとセンターディスプレイを一体化した大型液晶ディスプレイ、カメラ式アウターミラーを採用しており、近未来な雰囲気を感じるデザインになっている
インテリアは、メーターとセンターディスプレイを一体化した大型液晶ディスプレイ、カメラ式アウターミラーを採用しており、近未来な雰囲気を感じるデザインになっている

 インテリアも、メーターとセンターディスプレイを一体化した大型の液晶が目立つほか、エクステリアとも関係するカメラ式のアウターミラーを採用するなど、全体的に電気自動車らしい未来的な雰囲気を持つ(カメラ式にしては大きな車外カメラの張り出しや、車内のミラー用のディスプレイがインテリアとの一体感に欠ける点はやや気になる)。

 また、カタログを見ると、電気が使える点とフラットなフロアといった電気自動車のメリットを生かし、停止中にはリアシート足下にテーブルを立てて電気製品が使えるという写真も載っており、個人的にはそんなところにもヒュンダイの変化を感じる。

前席にはオットマンがついており、ゆったりとした空間を楽しむことができる。停止中には、後席の足下にテーブルを立てて電気製品が使えるという電気自動車のメリットも兼ね備えている
前席にはオットマンがついており、ゆったりとした空間を楽しむことができる。停止中には、後席の足下にテーブルを立てて電気製品が使えるという電気自動車のメリットも兼ね備えている

 電気自動車専用プラットホームは、バッテリーを床下に積む点など特に新しさは感じないが、217馬力のモーターによる後輪駆動を基本としたパワートレーンは、72.6kWhの駆動用バッテリーを搭載。

 フロントにモーターを加えた4WD(合計305馬力)も設定され、公表される航続距離はそれぞれ最良値で429km、390kmとなる。

次ページは : アイオニック5の気になる実力をアリアと比較!!

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