トレンドを取り入れつつ、ドライビングマインドを刺激するインテリア
ヘッドラップディスプレイからメーターへと前後方向につながる情報表示系のレイアウトや、超大型のセンターディスプレイなど、運転中のスムーズな視線移動を実現している。
スタートスイッチ、シフトレバー、ドライブモードセレクタなどは、ステアリング近くにレイアウトされており、姿勢を崩すことなく操作ができ、安全だ。程よくタイトなつくりとなっている運転席周りも、ドライビングマインドを刺激してくれるはずだ。
また、昨今の欧州系高級車のように、新型NXにも64色の室内イルミネーションが採用されており、車内全体を照らしてくれる。14色が推奨カラーとしてプリセットされており、こうしたライティングコーディネートは、今後もトレンドとして続いていくだろう。
PHEVのほか、なんと新開発ターボも
新型NXのホットポイントは、なんといってもパワートレインだ。ラインアップは6つ、2.5L直4プラグインハイブリッド、2.5L直4ハイブリッド(FFとE-Four)、2.5L直4NAガソリンエンジン(FFとE-Four)、そして、2.4L直4ガソリンターボ(電子制御フルタイム4WD)だ。
トップグレードに位置するプラグインハイブリッド車は、18.1kWhのリチウムイオンバッテリーの容量を誇り、クラストップレベルのEV走行距離を実現するという。RAV4PHVと同じバッテリー容量のため、おそらく95kmはEV走行可能なはずだ。EVモード、AUTOモード、HVモード、セルフチャージモードと、4つの走行モードを持つ。
特筆すべき点としては、AUTOモードとHVモード時、ナビで目的地をセットすると、先読みEV/HVモード切り替え制御が働き、電池残量や経路、交通情報を元に、エネルギー効率の良い走りになるという点。非常に賢いシステムだ。
2.5Lハイブリッドは、RAV4やハリアーでもお馴染みのパワートレインだ。使用されるハイブリッド技術「THS-II」は、現時点「世界最高峰」といっていい。4WDもお馴染み、e-Fourを採用。前後駆動配分は100:0から20:80で可変となる。2.5L NAガソリンも、すでに実績のあるパワートレインだ。
2.4L直4ガソリンターボは新開発となるエンジンだ。高トルク対応型ダイレクトシフト8ATと、フルタイムAWDの組み合わせのみとなる。TNGAの高速燃焼システムに加え、センター噴射直噴システム、ターボと触媒の近接配置などによって、環境対応も考慮したという。
前後駆動配分は、75:25から50:50まで常時可変。高い接地感とリニアなステアリングフィールを実現するという。
2.5LのNAガソリンエンジンがあるのに、なぜ、あえて排気量を上げたターボエンジンを用意したのか、は疑問が残るところだ。
ハイブリッドとNAガソリンエンジンの間をつなぐグレードとして、「顧客を逃さない」という策略なのかもしれないが、カーボンニュートラルが大きく叫ばれる時代に、わざわざ新開発したターボエンジンまで用意してくるとは、レクサスの商魂の高さには恐れ入る。
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