■新型アルトのエクステリアデザインはキープコンセプト!
さて、7年ぶりのフルモデルチェンジとなる9代目アルトのエクステリアデザインから見ていこう。エクステリアデザインは現行と新型の写真を見比べていただければわかるとおり、基本的にキープコンセプトで、若干丸みを帯びたデザインに変更。
室内の居住性を考慮したのか、Aピラーが傾斜が緩やかになり、現行アルトのデザイン上の特徴ともなっていた、後部を持ち上げたリアサイドウインドウもオーソドックスな形状に変更された。
リア回りは、現行ではテールランプを下に配置し、傾斜のきついリアウインドウは、新型となり縦型テールランプとオーソドックスなリアゲートに変更、柔らかなイメージのデザインになった。
パッケージングは室内高を引き上げ、ゆとりあるヘッドクリアランスを確保し、運転のしやすさを実現している。最小回転半径は4.4mで従来の4.6mから0.2m短縮することで、小回りがきき運転しやすい。
これはワゴンRやライバルであるダイハツのミライースと同じだ。運転席はエクステリアの丸みに合わせて、計器盤やオーディオディスプレイを丸型ラインでラウンドさせたソフトなデザインでまとめている。
ボディサイズは全長3395×全幅1475×全高1525mmで全長、全幅は従来モデルと同じだが、全高を50mm引き上げることで、室内の十分なヘッドクリアランスを確保している。
■インテリアもキープコンセプト
一方、インテリアもエクステリア同様、基本的にはキープコンセプトだが、メーター回りやディスプレイオーディオの部分が前面に出っ張ったデザインとなった。
ただ残念なのは電動パーキングブレーキやオートブレーキホールド、スズキコネクトといったスペーシアに設定された装備がないこと。インテリアで目新しいのは7インチのディスプレイオーディオが設定されたことくらいか。
■パワートレインは、マイルドハイブリッドとエネチャージの2本立て
軽自動車にも電動化が必須の時代、スズキは新型車にどのようなパワートレインを搭載するのか注目されたが、スズキが出した答えは、マイルドハイブリッドとエネチャージの2本立てだった。
マイルドハイブリッドは減速時のエネルギーを利用して発電し、専用バッテリーに充電。加速時にはその電力を利用してモーターでエンジンをアシストし、燃料消費を抑制する。
エネチャージは従来と同様で減速時のエネルギーを利用して発電し、専用バッテリーに充電。その電力を電装品に供給することで、発電による燃料消費を最小限に抑える狙いがある。
マイルドハイブリッドのユニットはすでにスペーシア、ワゴンR、ワゴンRスマイル、ハスラーなどの軽自動車、小型車ではソリオ、スイフト、イグニスなどに採用しており、今回の新型アルトにはこの改良版が搭載される。
残念ながらWLTCモード燃費は公表されていない。現行アルトのエネチャージ搭載車はWLTCモード燃費は25.8km/Lとなっているが、新型アルトのエネチャージ搭載車はこれを超えてくると思われ、マイルドハイブリッド車についても27km/L以上になる可能性が高い。
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