後輪駆動のベビーランボの最新仕様!「ランボルギーニ ウラカン テクニカ」日本上陸へ

■高性能モデルSTO譲りのV10エンジン

 フィナーレが近づいている自然吸気のV10エンジンも最強スペックのものを与えた。同じRWDである「EVO RWD」では、あえて4WDの「EVO」よりもスペックダウンされたエンジンが搭載されていたが、ウラカンの完成形を謳う「テクニカ」では、同じRWDでも、サーキット指向の「STO」と同じスペックが与えられているのが特徴だ。

 5.2L、V10のスペックは最高出力640ps/8000rpm、最大トルク565Nm/6500rpmを発揮。これにより最高速度は325km/hに達し、0-100km加速が3.2秒。0-200km/hの到達にも、9.1秒しかかからない。その強力な加速力を示すように、パワーウェイトレシオは2.15kg/psに過ぎないのだ。

自然吸気の5.2LV10エンジンを搭載。トランスミッションは、7速DCTを組み合わせる
自然吸気の5.2LV10エンジンを搭載。トランスミッションは、7速DCTを組み合わせる

 公道とサーキットともに最高のパフォーマンスを発揮させるための秘密兵器が車両統合システム「LDVI(ランボルギーニ・ディナミカ・ヴェイコロ・インタグラータ)」だ。テクニカ専用に変更された「P-TCS」やトルクベクタリング機能付きのリアホイールステアリング、特別仕様のサスペンションなどを、ドライバーの選んだモードに合わせ、制御を最適化することで、いかなるシーンでもV10エンジンを楽しめるオールラウンドなキャラクターを実現。

 もちろん、安全性と的確な操作に重要となるブレーキシステムも、冷却性を高める改良が施され、安定したブレーキ性能とブレーキパッドの消耗低減を図っている。

■レーシーな香り漂うコックピット

 テクニカのコックピットは、快適性を維持しながらも、レーシーな香りに仕上げられている。ドアパネルは無塗装のカーボンファイバー製となり、ドアハンドルの代わりにドアベルトを装備。シートも軽量なカーボンファイバー製バケットシートとなる。しかしながら、快適性の確保にも抜かりはない。

 例えば、高いホールド性を実現するバケットタイプのスポーツシートは、前後調整がしやすいように、大型のレバーを座面の先端中央部に設けている。

 一新されたインターフェイスもテクニカ専用のアイテムで、快適機能としては、apple CarPlayやandroid Autoに加え、Amazon Alexaにも対応。さらにSTOから着想を得たサーキットユースの機能も含まれているという。

かなりスパルタンな印象を受けるコックピットだが、快適性もしっかりと磨かれている
かなりスパルタンな印象を受けるコックピットだが、快適性もしっかりと磨かれている

■カタログモデルだが入手は困難か!?

 ウラカン テクニカは、ウラカンシリーズの最後を飾るモデルではなく、カタログモデルとなる。実は、ピュアエンジンを積むウラカンのフィナーレを飾る最後モデルが用意されているようなのだ。

 しかし、カタログモデルとはいえ、少量生産かつ販売台数を伸ばしているランボルギーニだけに、即オーダーしなくては入手困難となる可能性は非常に高い。

 テクニカの日本での価格は、2999万円となる見込み。諸費用などを含めると、最低でも3000万円前半の支払いとなるだけに、誰でも手が伸ばせるモデルではないが、伝統的なハイパワーの後輪駆動のランボルギーニであり、公道とサーキットの両面で楽しめるモデルであることを考えると、お買い得という表現も決してリップサービスとは言えないだろう。

640hpエンジンとRWDであることを占めるエンブレム。まさにランボらしい一台だ
640hpエンジンとRWDであることを占めるエンブレム。まさにランボらしい一台だ
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