超激戦区コンパクトSUVにまたもや強敵出現!!! ルノーキャプチャーE-TECH HYBRIDの仕上がりは!?

■競合はヤリスクロス・ヴェゼル

ラゲッジ容量は440L。リアシートが前後にスライドできるので、容量を微調整できるのも魅力
ラゲッジ容量は440L。リアシートが前後にスライドできるので、容量を微調整できるのも魅力

 国産車のライバルはヤリスクロスやヴェゼルだろう。

 室内のスペーススケールは国産車のほうが上。室内静粛性はキャプチャーが上。

 耳障りなノイズが少なく気にならない。それよりもハンドリングと高速域でのパワーフィールで国産車をしのぐ。

 ドライブモードをスポーツにした時のエンジンとモーターがコラボしたパワーレスポンス。

 さらにステアした時、フロントサスからの反力を感じながらのコーナリング。これはアウトバーンなどの高速走行をターゲットにしたもの。それでいて低燃費なのだ。

 販売価格は374万円。

 国産車に比べて若干高めだが、F1テクノロジーからキャリーオーバーされたE-TECH HYBRIDの乗り味はお金を出す価値がある。


【番外コラム】松田秀士が解説。ルノーが生み出した「E-TECH HYBRID」は何が凄いのか?

Bセグメント車のエンジンルームにも搭載できるコンパクトさもE-TECH HYBRIDの特徴のひとつだ
Bセグメント車のエンジンルームにも搭載できるコンパクトさもE-TECH HYBRIDの特徴のひとつだ

 注目はドッグクラッチを採用したトランスミッション。このギアリングシステムはレーシングカーなどに採用されているもので、シンクロメッシュを省いているからシフトのたびにガシャン! とショックがある。

 レーシングカーではよくても市販車はそれではダメ。そこで、モーターを使ってシフトするギアとの回転数を瞬間的に同調させショックをなくしているのだ。E-TECH HYBRIDはF1からキャリーオーバーしたモーター制御技術でコントロールしている。

 クラッチとシンクロメッシュを取り去ったことで燃費がよくなった。エンジンのみ、モーターのみ、エンジン+モーターという3種類の駆動モードを、相互の干渉を避け瞬間的に変更できるところもアドバンテージだ。しかもその走りはとてもスムーズで、高速域でもストレスが少ない。

●ルノー キャプチャーE-TECH HYBRID諸元
・全長×全幅×全高:4230×1795×1590mm
・ホイールベース:2640mm
・重量:1420kg
・最低地上高:172.5mm
・最小回転半径:5.4m
・パワーユニット:1.6L、直4DOHC+2モーター
・エンジン最高出力:94ps/5600rpm
・エンジン最大トルク:15.1kgm/3600rpm
・モーター:49ps/20.9kgm、20ps/5.1kgm
・WLTCモード燃費:22.8km/L
・トランスミッション:電子制御ドッグクラッチ、マルチモードAT
・価格:374万円

【画像ギャラリー】ルノーらしいダイナミックさとフランスらしさが凝縮 キャプチャーE-TECH HYBRIDをギャラリーでチェック!(24枚)画像ギャラリー

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

不死鳥のごとく蘇る! トヨタS-FR開発計画は再開していた! ドリキンこそレジェンドの土屋圭市さんがトヨタのネオクラシックを一気試乗! GWをより楽しく過ごす情報も満載なベストカー5月26日号、堂々発売中!