2023年3月にモロッコのマラケシュで世界初公開されたフェラーリローマスパイダー。それから約2カ月遅れの5月18日に、早くも日本で実車がお披露目された。
発表会場に選ばれたのは、東京都の豊洲市場近くのバーベキューもできるキラナガーデン豊洲で、超絶エレガントな出で立ちで来場者を魅了!!
世界で最も美しいオープンカーの魅力に迫る!!
文:ベストカー編集部/写真:FERRARI JAPAN、ベストカー編集部
ローマのコンセプトを踏襲
2019年に発表され日本で2020年4月から販売を開始したローマは、電動メタルトップを装着するオープンモデルのポルトフィーノのクーペ版という位置づけ。
しかし、そのエクステリアデザインは、ポルトフィーノはもとより、現在のフェラーリのモデルとは一線を画すクラシカルなデザインが特徴となっている。
フロントエンジンらしい伸びやかなフロントノーズは、かつてのF1マシン156を彷彿とさせるシャークノーズによって強調され、ボリューム満点のリアに続く美しいラインは、ため息が出るほどの美しさ。
現在販売されているクルマで最もエレガントかつ美しいと称賛されているフェラーリのV8エンジン搭載の2+(リアシートはあるが荷物スペースまたは子どもが乗れる程度という意味)クーペのローマ。
ローマのコンセプトは、「La Nuova Dolce Vita」(新しい甘い生活)という文字どおり甘美なもので、浮世離れしたデザインもその一環にあり、ローマスパイダーにも踏襲されている。
ソフトトップへのこだわり
そのローマをオープン化するにあたり、前述のコンセプトを踏襲するためにフェラーリがこだわったのが、ソフトトップの採用だという。
フェラーリのオープンモデルは、458イタリアスパイダーで初めて電動メタルトップを採用したのを皮切りに、488スパイダー、F8トリブートのスパイダー、カリフォルニア、カリフォルニアT、ポルトフィーノとすべて電動メタルトップ仕様だ。
つまり、ローマスパイダーは、V8のオープンモデルとしては、F430スパイダー以来のソフトトップスパイダーかつフロントにエンジンを搭載するモデルとしては、1969年デビューの365GTS4(通称デイトナスパイダー)以来54年ぶりのソフトトップ採用だという。
ローマスパイダーは、「オープンカーを愛する人、そして初めてオープンカーを試してみたいというお客様に向けて特別なクルマを作りました」(フェラーリ・ジャパンのフェデリコ・パストレッリ代表取締役社長談)、という何とも贅沢なクルマだ。
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