美しさと快適性への飽くなきこだわり
ローマスパイダーのデザインは、フラヴィオ・マンゾーニ率いるフェラーリ・スタイリング・センターが手掛け、リアスクリーンはソフトトップの一部とし、ルーフを開く時にトノカバーの下に織り込まれるように工夫されている。
そのソフトトップの素材も新素材の使用、繊維の折り方の工夫によりエレガントな佇まいを醸し出すことに成功している。黒、紺、銀、赤、茶の5色が用意され、7色のハンドステッチと組み合わせが可能となっている。
自慢の電動ソフトトップは、わずか13.5秒で開閉し、停止状態から60km/hの走行中まで作動させることが可能となっている。
ソフトトップを開けた時の快適性にもこだわり、室内への風の巻き込みを防ぐ、バックレストと一体化したウィンド・ディフレクターは170km/hまで展開可能となっている。
さらに、遮音を含めた音響快適性にもこだわり、5層構造のソフトトップによりクーペモデルとそん色のない室内静粛性を実現しているという。
ハイパフォーマンスへのこだわり
ボディサイズは、全長4656×全幅1974×全高1306mmで、ホイールベースは2670mm。車重は1556kgで、オープン化にあたり専用開発された新構造のサイドシルを採用しているが、クーペに比べて84kg増に抑えている。
エンジンは、3855cc、V8DOHCツインターボで、620ps/5570-7500rpm、77.5kgm/3000-5750rpm。このエンジンは1900rpmで最大トルクの80%をマークするため、低回転域での扱いやすさは抜群。
このエンジンに組み合わされるトランスミッションは、8速F1 DCT。SF90ストラダーレで導入されたギアボックスの派生形で、高めのギアレシオ、リバースギアの追加などが施されている。見た目の美しさの追求同様に、フェラーリのロードカーとしての高性能も追及。
パフォーマンスでは、最高速度320km/h、0-100km/h:3.4秒、0-200km/h:9.7秒、100-0m:32m、200-0m:130mと発表されている。
日本でのデリバリー開始は未定
気になる価格は、クーペの2870万円に対し、3280万円となる。受注はすでに開始されているが、デリバリー開始時期に関してのアナウンスはない。
最近高額車両や数の少ないモデルが投機対象になるケースが増えている。いい意味で浮世離れしたローマスパイダーもオーダーが殺到することは必至だが、欲しい人の手に渡ることを祈る。
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