ホンダといえばNSX、S660、シビックタイプRなど現在でもスポーツカーを揃えるメーカーだが、どちらも価格や実用性を考えると迂闊に手を出せない存在になりつつある。
「昔はよかった」という話になってしまうのだが、たしかに振り返ればインテグラ、シビック、アコードなど手が届きやすいクーペモデルが多くあった。
そんな今や懐かしくもあるホンダのクーペだが、実は海の向こうアメリカでは未だ健在。そして2019年8月にシビッククーペがマイナーチェンジを実施したという。日本導入を熱望しつつ紹介しよう。
文:ベストカーWeb編集部/写真:HONDA
■250万円で買える6MTのクーペはやはり希少だ
現在日本でのホンダシビックのバリエーションはセダン、ハッチバック、そしてタイプRの3種類だが、グローバルモデルのシビックには実はクーペも存在する。
シビッククーペは2016年より北米市場でのみ販売を開始したモデルで、現状では北米以外は門外不出のモデルとなっている。
現行型からグローバルモデルでシビックの顔が統一されたこともあり、きっとシビッククーペの顔つきも見慣れたものだろう。
ボディサイズは日本仕様のシビックハッチバックとはやや異なる。ホイールベース(2700mm)、全幅(1800mm)、 全高(1381mm)は共通だが、全長は4503mm(日本仕様HB 4520mm)とやや短い。
車重も1310kgと10kgだけだが軽いのも特徴だ。全体的に見てもハッチバックとサイズ感はほぼ同じであり、コンパクトスポーツクーペというよりは、ミドルクラスのGT傾向が強いクーペである。
シビッククーペのグレードは大きく分けるとシビッククーペとシビックSiクーペに分かれている。
昔からのホンダファンならなんとなくお気づきだと思うが「Si」のほうが高性能バージョンだ。
シビッククーペが2L NA(158hp)と1.5Lターボ(174hp)の2種類のパワーユニットを揃えるのに比べ、Siクーペは1.5Lターボ(205hp)のみ。
しかもシビッククーペがMT/CVTを選択できるのに対して、Siは6MTのみの設定とやや硬派な感じもするのもいい。
そんなシビッククーペが2020年モデルとしてモデルチェンジを実施。スペック的にはギア比変更が行われたほかは大きな変更点はないものの、エクステリアが小変更されている。
また2019年モデルでは日本のシビックと同じフェイスだったが、2020年モデルではグリルの意匠が少し変化。
ヘッドライトもLEDライトへと進化しており、タイプRなどと同様のものになったようだ。さらにSiには設定のなかったホンダセンシングを標準装備していることも非常に嬉しい内容。
リアセクションも大きな変更はないものの、小さなウィングは2019年モデルからそのまま継承されている。
やはりスポーツカーといえばウィングというイメージはアメリカでも大きく、特にホンダのクーペモデルにはウィングがないとダメだという声も多い。
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