メルセデス・ベンツといえば輸入車の王様だが、新車はお高くて手が出ない。ならば中古車というわけだが、そんな人には先代Cクラスが絶対おすすめ。8年も売られた人気車なのでタマ数は豊富だし、100万円台前半から見つかるお手頃さも魅力。押しの強さは現行Cクラス以上だぜ!
文:ベストカーWeb編集部/写真:メルセデス・ベンツ
押しの強さは現行Cクラスを超える!?
簡単に先代Cクラスをおさらいすると、型式名はW205。2014年に北米デトロイトショーでヴェールを脱ぎ、日本へは同年夏に導入された。ボディはセダンとステーションワゴン、クーペ、カブリオレをラインナップするが、ここではセダンを軸に話を進める。
先代のW204と比べると大きく変わったのはボディサイズ。全長を10cm近く延ばしてホイールベースも80mm延長、全幅も40mm広くなった。プラットフォームは上位のSクラス、Eクラスと共通設計のMRA。エクステリア的にも両車と似たスタイルになり「ミニSクラス」とも呼ばれた。
怪物AMGを除くと、日本では1.6Lターボ(C180系)と2Lターボのガソリン(C200/C250系)、2.1Lターボのディーゼル(C220d)でスタート。2015年にはディーゼルがクリーンディーゼル化され(C220d)、同年末にはC350eというPHEVモデルも発売した。
ちなみに導入年の2014年には日本カー・オブ・ザ・イヤーのインポート・カー・オブ・ザ・イヤー、翌2015年にはワールド・カー・オブ・ザ・イヤーも受賞している。
W205で覚えてほしいのは2018年7月のマイナーチェンジ。これ以降のW205は後期型と呼ばれ、外観やパワーユニットが刷新されている。
まずエクステリアではヘッドライトの内部構造が変わり、目つきが鋭くなった。テールライトも構造が代わり「C」の文字をモチーフとしたデザインとなっている。
パワーユニットではC200が1.5Lターボにスタータージェネレーターを組み合わせた48Vマイルドハイブリッドとなり、C220dはEクラスにも積まれてる2L直噴ターボへとユニットを換装、パワーが引き上げられた(170>194ps)。輸入が途絶えていたPHEVのC350eも再発されている。
なお後期型では「ローレウスエディション」という特別仕様車がほぼ継続して販売された。こちらは人気の高いAMGラインの装備をおごったモデルで、中古車市場でも価値の高いモデルとして販売されている。
【画像ギャラリー】豪華な本革にしびれる究極のW205「デジーノリミテッド」がこれ!(14枚)画像ギャラリー100万円台から走行5万km以下の個体が見つかる!
W205型Cクラスは2014年から2021年まで販売されたが(※クーペ/カブリオレを除く)、中古車を買うとなると、この8年という長いモデルライフが、豊富なタマ数とこなれた相場状況を生み出している。
たとえば、100万円台前半に予算を絞っても、走行5万キロ程度の個体が多くみつかる。前述した通りW205はサイズアップしたボディもあいまって押し出し感が強い。高級感は現行のW206以上という人もいるほどだから、高見えするクルマに乗りたいという人には最強の中古車といえよう。
ちなみに乗用車は登録13年を過ぎると自動車税/重量税が高くなる(※ディーゼル車の自動車税は11年から)。これを避けたい人は、希望のクルマの年式と自分が乗りそうな期間を想定しておこう。
「ベンツとなると修理代が高いのでは」と思われるかもしれないが、W205のランニングコストはそれほど高くない。日本で人気の高いドイツ車は、ノウハウのある修理工場も比較的多いので、そういったお店を頼るのも手だ。
致命的なトラブルも多くないが、強いていえばセンサーや電装系に弱点が見つかることがある。O2センサーやNOxセンサーは比較的安く修理が可能だが、エアサスペンションが故障すると高額になる場合があるので、購入前にチェックしておきたい。
ということでW205 Cクラスの魅力がお分かりいただけただろうか。クルマ選びで悩んでいる人は、このクルマのコスパの高さを、ぜひ頭に入れておいてほしい!
【画像ギャラリー】豪華な本革にしびれる究極のW205「デジーノリミテッド」がこれ!(14枚)画像ギャラリー
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