■マイルドハイブリッドの長所と短所
(TEXT/国沢光宏)
短所は簡単。発電機やバッテリー容量少ないためエネルギー回生できる絶対的な量が圧倒的に少ないこと。当然ながらアシスト量も少なく、ハイブリッドのメリットをフルに活かすことはできない。
すでに発売されているマイルドハイブリッドを見ると、燃費改善率は10~15%しかない。
ただコスト的に安くできるという長所を皆さん過大評価しており、採用が増えていく傾向。私は効能について懐疑的でほとんど評価しません。
■トヨタGRヤリス 3気筒ターボの長所と短所
(TEXT/国沢光弘)
GRヤリスに採用された3気筒ターボは、ファーストインプレッションながら「これといった短所ありませんね」。
4気筒と比べた場合、高回転域まで回した時のパワー&振動特性が違ってくるかもしれない。
絶対的な出力を追求するなら、8000回転くらいまで余裕で回るエンジンにしたいところ。されど今や競技に使うエンジンであっても、ターボ付きであれば上限で7000回転くらいまでしか使わない。
リストリクター(吸気の制限)など付けなければならないからだ。むしろ3000回転くらいから最大トルク出すエンジンが要求される。
といったことを考えると、ストロークを長く確保できて1回の爆発エネルギー大きい「1気筒あたりの排気量が多いエンジン」が好ましい。以上。長所は「実用回転域でのトルクが太い」です。
あえて弱点を挙げるなら、「出力だけを追求するエンジンは作りにくい」ということになります。
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