トヨタ、フォードなど日米欧その他の ピックアップトラック デザイン選手権

■フルサイズピックアップ 日産 タイタン

 ゴーン元社長が日産立て直しのため、2003年から北米市場に投入したフルサイズピックアップ! 現行モデルは、アメリカンピックアップの文法に則って、四角いグリルを分厚いメッキで縁取ったってわけだぜ! しかもよく見りゃ馬蹄形! さすがマールボロカントリー! ヘッドライト外側を若干斜めに切ることで、ちょっとだけ乗用車チックにスピード感を表現してみました。

改良型5.6L V8エンジンを搭載し、ミッションは9速AT。安全装備も充実させたモデル。現地価格は518万円~

■Vモーショングリルだ日産 フロンティア

 これがいわゆるダットサントラック(北米版)。タイタンの下に位置するミッドサイズ車だけに、他社同様、日産のイメージを押し出しつつ、適度に控えめな空気っぽい顔つきとなっている。こうしてみると、アメリカンピックアップのデザインってのは、確たる公式が存在することがよくわかります。

日産で世界7番目の稼ぎ頭。2019年の販売台数は21万6000台。エンジンは3.8LのV6で、パワーは310ps

■アラバマ工場製 ホンダ リッジライン

 北米市場が命のホンダなれど、ピックアップトラックはミッドサイズのリッジラインだけ。しかもデザインは超乗用車チックで、いわゆる都会派SUVに近い。そのせいもあってか、売れゆきはいまひとつだ。アメリカンピックアップのデザインは、自社のアイデンティティよりも、まずアメリカの荒野の掟にあわせることが重要なのだ。うむう。

2016年に2代目となったホンダのピックアップ。ライバルに負けない全長5335mmというサイズ。エンジンは3.5LのV6

■スッキリ顔です 三菱 トライトン

 トライトンは北米で販売されない、主にアジア向けのピックアップトラックだけに、デザインテイストもまるで異なる。ちゃんとラダーフレームを使っているけど、パッと見は非常に乗用車的で、荷台まで丸みをおびた有機的なラインが特徴だ。顔つきも三菱そのもの。アメリカンじゃないだけに、アメリカンピックアップとは別世界のデザインである。

全長5210mmという堂々たるサイズ。エンジンは3種用意され、標準エンジンは直4の2.4Lで、115psを発揮

■もっこり顔のいすゞ D-MAX

 これまたコロラドの姉妹車として、タイで生産されておりまする。デカいグリルに吊り目の組み合わせは、アジア向けの欧風アメリカンとでも申しましょうか。

2019年にフルモデルチェンジしたいすゞのピックアップ。標準エンジンは直4の2.5Lで、2ドアモデルも用意される

■見事なマツダ顔 マツダ BT-50

 2代目まではフォードレンジャーの顔違い版だったけど、3代目からはいすゞD-MAXの顔違いに。で、その顔は見事な魂動デザイン。ピックアップトラックらしからぬ、都会的な雰囲気。

6月17日に発表されたばかりのクルマ。エンジンは3Lおよび1.9Lでいずれもディーゼルターボ。ミッションは6速MTとAT

■多国籍モデル ルノー アラスカン

 なんとルノーのピックアップトラック! ただしベースは日産フロンティア。顔だけルノーにして、主に中南米で販売されている。

メキシコ、スペイン、アルゼンチンで生産されるピックアップ。全長は5320mmで、エンジンは2.5Lのディーゼルターボだ

■今やレアモデル メルセデスベンツ Xクラス

 顔がまんまメルセデスながら、これもベースは日産ナバラ(フロンティア)。実は販売不振にて、北米上陸も果たせず、たった2年でこの5月に生産終了となりました。ベンツだけにベンツ顔にしないわけにはいかなかったんだろうけど、ベンツ顔のピックアップ需要は、世界的に存在しなかったようだ。

ルノー日産との共同開発。全長は5340mmで3種類のエンジンが用意される。標準エンジンは2L直4のディーゼルターボ

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