寒冷地仕様のオモシロ&便利装備
寒冷地仕様に代表的な装備に加え特徴的なものが付くのはトヨタ車である。それ以前にトヨタ車は車種別Q&Aがあり、その中に寒冷地仕様の内容がPDFで詳細に紹介していることが偉い。
それでは具体的に何台か挙げていくことにする。
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・フロントフェンダサイドパネルプロテクタ
フロントフェンダーとボディの隙間をシールリングするもので、寒冷地でのドアヒンジ部の凍結防⽌に配慮し、雪の日のドアの開閉に問題が出ないようにする。
プロボックス
・クォーターストーンプロテクター
タイヤが跳ね上げた飛び石によるボディの傷つきを防止するための透明なテープ。
・リアのけん引フック
プロボックスは寒冷地でそんなに突っ込んだり、クルマを引っ張ってあげることが多いのだろうか?
ハイラックス
・ビスカスヒーター
エンジンの動⼒を使ってビスカス=粘性物質を掻き回して発熱させる、室内暖房の補助システム。
・ステンレス製ネット付きカウルルーバー
外気導入口からの雪が入るのを防止する。
ランドクルーザープラド
・ディーゼル車のバッテリーの強化
バッテリーが1つから2つ!
・ウォッシャー液レベルワーニング
ウォッシャー液の残量が僅かになると、警告が表示される。
ハイエース
・ボディのコート(塗装)の層アップ
粉塵が刺さった際の錆防止のため。
・ディーゼル車のマニュアルアイドルアップ
ヒーターの効きを早めるため。
・ステップ&ステップカバーロアスカッフ
スライドドアからの乗降の際の滑り止め。
・ガソリン車(標準幅)のスノーモード
滑りやすい道で発進しやすくするもの。
特にハイエースの寒冷地仕様でのきめ細かい対応は特筆モノで、寒冷地仕様ひとつとってみてもトヨタ車やハイエースが売れている理由がよくわかる。
寒冷地仕様のメーカーによる設定の違い
トヨタ、日産、ダイハツはオプション、ホンダ、マツダ、スバル、スズキ、輸入車は標準状態で寒冷地対応となっており、寒冷地仕様の設定はない。
寒冷地仕様のオプション価格は1万円から3万円が相場だ。
寒冷地仕様のデメリット
まずバッテリーの強化による重量増と交換の際の費用の高さはデメリットだ。
またクーラントの濃度アップもサーキット走行などのスポーツ走行をする際には水温が高い傾向になり、好ましくはない。
ただ、クーラントのほうは調整すればすむ話で、筆者のGRヤリスもクーラントの濃度は標準にしてもいいかと思っている。
寒冷地仕様のデメリットはこのくらいなのに加え、寒冷地仕様のオプション価格は内容を考えるとリーズナブルだ。
加わる装備に2つか3つ欲しいものがあれば、特に仕様を選べる新車を買う際には寒冷地仕様を選ぶことを勧める。
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