スープラ、レクサスLC…月販二桁で頑張るクルマたち11選 理由と打開策

■トヨタ グランエース(2019年12月デビュー・620万~650万円)

●直近3カ月の販売台数 7月…73台、8月…80台、9月…58台

 全長5300×全幅1970×全高1990mmというアルファードを上回る巨体を誇るミニバンで、3列6人乗り仕様のプレミアムと4列8人乗り仕様のGの2グレード構成。エンジンは177ps/46.1kgmを発生する2.7Lの直4ディーゼルターボを搭載。プレミアムの内装はかなり豪華。

トヨタ グランエース
トヨタ グランエース
トヨタ グランエース。プレミアムグレードは2、3列目シートがエグゼクティブパワーシートになる
トヨタ グランエース。プレミアムグレードは2、3列目シートがエグゼクティブパワーシートになる

●クラブ脱会に向けてすべきこと…マイクロバス的なクルマと受け取られ、今年1~9月の登録台数は1カ月平均で61台と伸び悩む。Lサイズミニバンのわりに外観が控え目だから、フロントグリルを派手なアルファード風に変更し、エアロパーツを加えたグレードも用意する。また2/3列目シートを取り去ったタイプも欲しい。移動フリースペース、あるいはキャンピングカーベース車両として活用できる。ハイブリッドを追加すると100V/1500Wの電源も使えて使い勝手も高まる。

●目標値引き額…26万円

■ホンダ NSX(2017年2月デビュー・2420万円)

●直近3カ月の販売台数 7月…1台、8月…1台、9月…3台

 3.5LのV6ツインターボをミドに縦置きし、3つのモーターが組み合わされたハイブリッドスポーツで、システム出力は581ps/ 65.9kgm。2420万円の価格はもちろん現在ホンダが販売するモデルのなかで最高額。生産は開発も行ったアメリカで行われる。

ホンダ NSX
ホンダ NSX

●クラブ脱会に向けてすべきこと…日本への割り当てが限られ月販台数は1~2台。販売店は「2020年モデルの販売が終わり、来年の受注は未定」という。これではマトモに売れない。日本仕様は国内で生産する体制を整えて、納期も短く。価格は1950万円に下げる。そして現在の2420万円の価格帯には、性能をさらに高めたタイプRを据えたい。コレなら注目度が高まる。

●目標値引き額…28万円

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 ページ製作途中で紹介予定だったアウトランダーガソリン車の生産中止が発表された。本企画で販売台数向上策を紹介しようとしていただけに残念だ。そんな悲しい事態をさけるべく、ここで紹介している車種がすべて売れまくってくれることを強く望みたい。


【番外コラム】あぶない…! こんなクルマもクラブ員候補デス

 ふたケタクラブには設計が古く、売れ筋カテゴリーにも属さない車種が多い。ボディの大きな高価格車もふたケタになりやすい。例えばマツダ6は、相応に改善されているが比較的ボディの大きなセダン&ワゴンだから不利だ。

 SUVなら有利かと思うが、レガシィアウトバックは油断するとふたケタに落ちる。エルグランドはミニバンだが、先ごろ改良を行いながら設計の古さを隠せず、ふたケタになる可能性が伴う。

 コンパクトな車種もレクサスCTは低調で、スペイドはルーミーに顧客を奪われた。効果的なテコ入れをしないと没落する。

レクサスCT200h
レクサスCT200h

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