【横浜銀蝿40th】「クルマの思い出に女あり」愛車GTOを駆ってナンパの日々!!やんちゃだったデビュー前~嵐クルマ愛を語る(前編)

■“ブローカー”で稼いだ20代 借りた駐車場は4台分!

 JohnnyもTAKUも、最初に購入した1台には嵐が関わっている。メンバーの中で、一番の目利きだったからだ。デビュー前は、クルマの“ブローカー”を経験していた。

 「アルバイトでブローカーみたいなことやってたんだよ。大学生だった20歳ぐらいの時から。近所にクルマ屋があって、そこのオヤジの名前を使って、中古車オークションに行って、クルマを右から左に流して、小遣い稼ぎ。けっこう稼いだよ」

 特に、おいしかったのはアメ車だ。1台売ると、利益が100万円になることもあった。「当時は、トランザムやカマロがめちゃくちゃ流行っていて売れた。特に鳥が描かれたトランザムは人気が高かった。“タマ”がないから、業者にも売れたぐらいだよ」

メンバー4人の背後にはいつもクルマがある
メンバー4人の背後にはいつもクルマがある

 トランザムは、ポンティアック・ファイアーバードの最上級モデル。1977年には米映画『トランザム7000』が公開され、人気に拍車がかかった。

しかし、業者も入手が難しい数の少ない人気車種をどうやって見つけたのだろうか。「カー雑誌に『売ります』って一般の人の告知が出ているのね。で、連絡を取って、仕入れるんだよ」。刊行物に載るぐらいだから、嵐以外の業者もコンタクトを試みたはずだ。ライバルは多かったわけだが、そこは持前の人間力が生きた。売主たちを口説いた。

 悔しい思いもある。「(ロック歌手の)柳ジョージが乗っていたマスタングが売りに出てね。オレ、ファンだから買いに行ったけど、ちょっとの差で他に取られた。今でもそのクルマを街で見つけると、悔しくて仕方がないんだ」

 自ら乗ったトヨタの名車スポーツ800(通称ヨタハチ)も、ブローカー稼業で手に入れた。「そんな事をやっていたから、学生時代から近所に駐車場を4台分借りていた。1カ所が月4000円程度。全部で1万6000円。その駐車場代を稼ぐのが大変だったんだ」

 青春時代から、そんなふうにクルマは常に身近な存在だった。

「当時は、今よりもクルマ欲が旺盛な奴が多かった。まずは、クルマがないと話にならなかった。クルマがないと、友達もできないもん。そういう時代だった」

(後編へ続く)

2020年12月23日発売「横浜銀蝿40th2020完全復活ライブ『THE 配信!』コンプリートDVD BOX」https://kingeshop.jp/shop/g/gBZBM-1016/

シングル『昭和火の玉ボーイ』。カップリングには『ツッパリ High School Rock‘n Roll(在宅自粛編)』を収録 https://kingeshop.jp/shop/pages/yg40shtb.aspx

横浜銀蝿のメンバー4人が自らの人生を語った『ぶっちぎり最終章』(講談社)

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