■ファミリーユースに最適! ベンツBクラス
●オススメは先代か現行か?
メルセデスベンツBクラスは、言ってみれば「Aクラスよりちょっと大きくて背が高めなやつ」。多目的自動車的に使うことも可能な、使い勝手のいいジャンルである。
初代Bクラスは2006年に上陸し、先代(2代目)は2012年~2019年まで販売された。
前期型のパワートレーンは1.6L直4ターボ+7速DCTで、2013年2月に2L直4ターボを追加。そして2015年2月にマイナーチェンジを行い、ビジュアルがグッとよくなっている。
中古車の流通量は豊富で、全体の相場は60万~310万円といったところ。
そして現行型が登場したのは2019年6月で、内外装にメルセデスの最新デザインを取り入れるとともに、エンジンを1.3Lガソリンターボと2Lディーゼルターボに刷新。
現行型も中古車の数はすでにかなり豊富だが、相場は300万~470万円と、まだいささか高い。
結論として、お買い得なのは「先代」だろう。現行型のBクラスは確かにいいクルマだが、中古車として割安感がまだまったく出ていないのだ。
買うならば先代後期(2015年2月以降)のB180系レーダーセーフティパッケージ付きを、車両160万円前後で探したい。
この価格でも、走行1万km台の上モノが普通に見つかるはずだ。
■セダン、ワゴン、クーペもあり! ベンツCクラス
●オススメは先代か現行か?
先代Cクラスは2007年6月に日本上陸。ボディタイプはセダンとステーションワゴンを中心としつつ、2ドアのクーペも用意された。
搭載エンジンは1.8L直4スーパーチャージャー(2010年2月からはターボ)がメインで、そのほかに2.5Lと3LのV6、あるいはAMGモデル用の6.2L自然吸気V8も存在した。
2011年5月のマイナーチェンジでV8以外のエンジンが直噴になると同時に、内外装のデザインと質感が大きく向上している。
AMGモデルを除く先代Cクラスの中古車相場は、セダン=40万~210万円、ステーションワゴン=40万~230万円、クーペ=90万~220万円といったところ。
そして2014年7月のフルモデルチェンジで誕生した現行型Cクラスは、「もはやEクラスは不要か?」と思ってしまう品質とビジュアルで登場。
まずはセダンが発売され、その後順次ステーションワゴン、クーペ、カブリオレとバリエーションを拡大した。
基本となるエンジンは1.6L直4ターボと2L直4ターボで、途中から2.1L直4ディーゼルターボとPHEV、AMGモデルなどを追加。
そして2018年7月には変更部品点数6500点に上るビッグマイナーチェンジを行っている。
AMGモデルを除く現行型Cクラスの中古車相場は、セダン=160万~550万円、ステーションワゴン=170万~600万円、クーペ=300万~570万円、カブリオレ=350万~610万円というのが直近の状況だ。
で、メルセデスベンツCクラスの中古車を買う際に「真にお買い得」と言えるのは、格安予算でもイケる先代ではなく現行型だ。
先代Cクラスも(特に後期型は)悪いクルマではないのだが、現行型の出来があまりにもよいためどうしても霞んでしまい、今さら乗る意義を見い出しにくいのである。
とはいえ現行型でも2018年途中からの後期型はまだ高いので、「程度良好な前期型セダンまたはステーションワゴン」で充分。
良コンディションな一台を220万円付近から探せるだろう。
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